社会
Posted on 2023年09月26日 09:58

「自転車でそのまま乗れる」JR東日本が首都圏通勤電車で初実施…トラブルの可能性は?

2023年09月26日 09:58

 JR東日本が10月1日から自転車を袋に入れずそのまま車両に持ち込める「サイクルトレイン」を常磐線で運行する。

 ロードバイクなどを車内に持ち込む場合、これまでは専用の袋に入れる必要があったが、10月1日から12月17日までの土日休に限り、そのまま持って乗り込むことができる。

 区間は常磐線の上野駅から土浦駅の間で、乗降できるのは上野駅と土浦駅だけ。途中の駅では乗降できない。対象となるのは上野を朝発車する下り列車2本と、夕方に土浦を発車する上り列車2本。事前予約が必要で、列車が混雑した場合は袋に入れることになるという。

 サイクルトレインが首都圏の通勤電車が走る路線で実施されるのは初だが、地方ローカル線ではよく実施されている。理由を鉄道ライターはこう解説する。

「利用しているのは主に学生です。自宅から最寄り駅まで自転車で行き、列車で学校の最寄り駅へ。そこからまた自転車で学校へ向かう。これだと自転車は1台で済みます。平日でも実施できるのは乗客がそれほど多くない地方ローカル線だから。土日休日だけとはいえ、常磐線で行われるのは少し心配ですね。トラブルが起きないといいんですが…」

 JR東日本は2018年から総武線や内房線、外房線、成田線でサイクルトレイン「B.B.BASE」を実施しているが、これはロードバイクを固定するラックが用意された専用の車両。乗車するのはサイクリストだけなのでトラブルは起きにくい。となれば常磐線のサイクルトレインがますます心配になってくるが、別の鉄道ライターは言う。

「問題が起きる可能性が高いのは車両に乗り降りする時。そこで乗降できる駅を上野と土浦に限ったのでしょう。上野駅が一番心配ですが、下り列車はどちらも上野駅始発なので、降りる客と乗るサイクリストでトラブルが起きることはない。よく考えられていると思います」

 今回のサイクルトレインは茨城ディスティネーションキャンペーンの一環ということで期間限定。他の路線でも日常的に実施してほしい。

(鈴木誠)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/7/22発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク