スポーツ

阪神・大山悠輔、打点も本塁打も昨季からダウンで「最高出塁率」獲得の「4番」珍功労

 セ・リーグの全日程が終了し、阪神は5人が個人タイトルを獲得した。中でも中野拓夢内野手はDeNA・牧秀悟と並び最多安打(164安打)のタイトルに加え、フルイニング出場も達成。これは2リーグ制以降の阪神の2塁手では1962年の鎌田実、90年の岡田彰布以来、3人目だ。

 そんな中野の凄さについて、10月4日放送の「す・またん!」(読売テレビ)にVTR出演した阪神OBで自身も2015年にフルイニング出場を果たした鳥谷敬氏が語っていた。

 チームが優勝したことで「より価値がある」とした鳥谷氏は、

「1年間ケガしないとか、風邪をひかないとか、体調を崩さない。それを維持するのは結構難しくて、たぶん一般の方でも難しいじゃないですか」

 と続けた。また中野の場合は今季、2塁手にコンバートされたばかりであることから、

「ショートである程度やっていたのがセカンドに変わって、ポジションが変わった中でのフルイニング。中野選手にとっては大きな一歩というか、何割何分とか何打点とか数字じゃない見えない部分の貢献度だと思います」

 とも話していた。

 また鳥谷氏は、自身初となる「最高出塁率」(4割3厘)のタイトルを手にした大山悠輔についてもこう触れている。

「数字的に見たら打点もホームランも(昨季・87打点、23本塁打→今季・76打点、18本塁打)、満足いくような数字は残せていないかもしれないけど、フォアボールを選んだり、状況でしっかり塁に出られたということが次のバッターの打点につながっている。佐藤輝選手の90打点を超えてくるところも大山選手の出塁率があるからこそなので、そこらへんはかなり評価の高い部分だとは思う」

 個人タイトル獲得の実力をCS、日本シリーズで出せるか。

(鈴木十朗)

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