政治
Posted on 2023年10月26日 09:58

二階俊博を助けた「対中国強硬派」の駐中国大使が画策する「最後の大仕事」

2023年10月26日 09:58

 外務省「チャイナスクール」の垂秀夫・駐中国大使が近く離任し、後任には金杉憲治・駐インドネシア大使が就く。

 金杉氏は昭和58年入省。垂氏は昭和60年と、年次が逆転する。中国大使は駐米大使などと並ぶ重要ポストではあるが、日中関係が厳しさを増す中、なかなかなり手がいないのも事実だ。中国語を研修言語とするチャイナスクールではないものの、アジア大洋州局長を務めた経験豊かな金杉氏を充てることにしたのだろう。

 垂氏はメディア報道では「対中強硬派」となっている。確かに中国を知り尽くしている立場から、現在の中国には厳しい視線を注いでいるということはあるだろう。

 ただ同時に、日本の政界でも最も親中派である二階俊博元幹事長に食い込んで、二階氏から最も信頼されている外務官僚であるのも事実だ。

 垂氏は外務省官房総務課長時代の2015年5月、二階氏の3000人訪中団の手伝いをした。自民党関係者が振り返る。

「3000人と打ち上げたものの、そんなに人数も集まらず困っていたところ、助けてくれたのが垂氏だった」

 北京の人民大会堂で開かれた日中観光交流イベントには、サプライズで習近平国家主席も出席。二階氏は安倍晋三総理(当時)の親書を習主席に手渡すなど、「日中関係に二階あり」と大いに名をあげた。そのお膳立てをしたのが垂氏だったというわけだ。

 二階氏は現在、日中友好議員連盟会長を務め、日中関係改善に意欲を見せている。垂氏は再び訪中の手伝いをすることを期待されているが、東京電力福島第一原発からの処理水海洋放出などをめぐって対立する、日中関係の改善は容易ではない。11月のアメリカでのアジア太平洋経済協力会議(APEC)を利用しての日中首脳会談が開催できないか、日本側は模索しているが、それが垂氏の大使としての最後の大仕事になりそうだ。

(喜多長夫/政治ジャーナリスト)

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2026年09月14日 11:30

    AIは本当に人類を終わらせるのか。専門家のとある主張が世界を震撼させている。その「AI終末論」は、AI開発企業アンソロピックに勤めていた元研究員、ジェイコブ・コクソン氏によるもの。Xで「AI研究関係者の多くが、AIは今後10年以内に人類を破...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    事件
    2026年09月16日 20:30

    「ゾンビたばこ」と呼ばれる指定薬物「エトミデート」は、広島カープに大きな衝撃を与えた忌まわしいブツだ。元広島カープの羽月隆太郎氏にこれを譲り渡したとして医薬品医療機器法違反の罪に問われた会社役員・滝口涼介被告の初公判が9月16日に広島地裁で...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    社会
    2026年09月17日 07:15

    20世紀最大級のミステリーと言われてきた、イギリス・スコットランドのネス湖に生息するという未確認動物(UMA)の「ネッシー」に、再び熱い視線が注がれている。いったいなぜか。一時期は目撃情報が激減し、専門家からは死亡説や、人間の活動を警戒して...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/9/15発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク