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「タダ働き批判」に大阪市長がキレた!阪神とオリックスが優勝しても「来年の凱旋パレードはやらない」のズレっぷり

 実に38年ぶりとなる日本一の栄冠に輝いた阪神タイガース。一方、2年連続の日本一こそ逃したものの、3年連続でリーグ優勝を果たしたオリックスバファローズ――。

 その両チームの功績を称えるべく、11月23日に開催された凱旋パレードをめぐり、大阪市の横山英幸市長が12月7日、来年以降、両チームが優勝しても凱旋パレードを開催しない可能性があるとの見解を表明し、大きく波紋を広げている。

 両チームの凱旋パレードは大阪市内(御堂筋など)と神戸市内(三宮中央通りなど)で、それぞれ午前と午後に分ける形で計4回、開催された。実はこの時、来場者の誘導などのため、大阪府と大阪市から約2500人の職員がボランティアとして動員されていたことから、大阪市議会などから「タダ働き」との批判の声が上がったのだ。

 ちなみに、兵庫県や神戸市から動員された約1500人の職員は「公務扱い」とされ、平日を休日に振り替えるなどの措置が講じられた。一方、大阪府と大阪市は「特定球団のイベントに対する公費負担は違法のおそれがある」との判断から、職員のボランティア動員、すなわち無給動員が決定された、という経緯があった。

 皮肉にも、無給動員がかけられた11月23日は「勤労感謝の日」。そしてタダ働き批判が高まる中、横山市長は次のようにブチ切れてみせたのである。

「開催して批判されるなら、判断は慎重にならざるをえない。(来年は凱旋パレードを開催しないことも)十分にありうる」

 横山市長は「大阪維新の会」を担う若手のホープであり、大阪維新の会はいわゆる「身を切る改革」を旗印としてきた。地元記者は次のように指摘する。

「横山市長の心のどこかに『この際、職員はタダで働かせておけばいい』という、驕りに似た気持ちがあったのではないですか。市長は役所に詰めかけた記者団に『開催して批判されるなら』と語っているが、凱旋パレードの開催それ自体が批判されているわけではなく、論点が大きくズレている。両チームの快挙が関西経済にもたらした波及効果には計り知れないものがあり、そのあたりをどう考えているのかも気になりました。いずれにせよ、市長の発言でせっかくの祝勝ムードがシラケてしまったことは間違いないでしょう」

 そもそも「身を切る改革」と言うなら、カネ食い虫の大阪万博はどうなのか。虎党では人後に落ちない筆者としても、38年ぶりの歓喜に冷や水をぶっかけられた思いである。

(石森巌)

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