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記事全文を読む→腐敗が進む「関西タクシー業界」の実状とは?(2)腹部に包丁を突きつけて…
実際に山下氏たちに恫喝されたという川田慎一氏=仮名=は、当時の状況を次のように回想する。
「私は以前、乗り場での排除行為に対し、そのグループに文句を言いに行きました。でも、山下たちは一向に聞く耳を持たない。それどころか、『俺は昔からずっとここで営業している。だから俺が仕切るのは当たり前や』みたいなことを言ってきたので話にならないと思い、車に戻ろうとしました。そしたら山下のグループの2人に空港の裏まで、無理やり連れて行かれたんです」
2人に挟まれた川田氏は人気のない場所まで連れられると、腹部に包丁を突きつけられたのだという。
「山下グループには危ないヤツが多いという話だったので、あの時は本当に刺されるかと思いました」(川田氏)
グループの一人は川田氏に対し、「わかっとるな。二度と空港に入ってくんなよ」と眼光鋭くこう警告。別のドライバーにも同じように恫喝をしたことで噂が一瞬にして広まり、今では長距離の乗り場には誰も近づかなくなったという。山下グループの「縄張」になったのだ。
乗り場を支配下に置くと、山下グループは次にポーターに狙いをしぼったという。
「空港内にはタクシー協会が用意したポーターがおるんやけど、山下たちはそいつらを、アメとムチを使い分けて引き込んでいった」(地元ベテランドライバー)
ポーターは50歳以上の中高年が務める場合が多い。言いなりになるポーターは食事に連れて行き、飲み物を差し入れたりする。だが少しでも気に障ることがあれば、見境なく暴力で抑え込む。こうしてポーターたちまで抱え込んだ山下グループは、1人当たり毎月120万円以上の荒稼ぎをしているのだという。
所変わって、阪急伊丹駅でも同様の問題を抱えている。この場所でもドライバーたちの熾烈な縄張争いが激化。ゆゆしき事態となっているのだ。タクシー業界関係者が声を潜めて言う。
「ここの乗り場を仕切っているのが、田村裕介=仮名=という男。元ヤ○ザという話です」
田村氏が幅を利かせるようになったのは、その“肩書”だった。
もともと阪急伊丹駅には電鉄系タクシー会社A社と尼崎市が拠点のB社がほぼ独占。田村氏が割って入る余地はなかったという。
「田村はふだんから自分のことを、ヤ○ザの若頭やったと吹聴してた。最初は誰も信じてなかったけど、ある事件をキッカケに、田村の言うことが本当やったと知ることになったんや」(ベテランドライバー)
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