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記事全文を読む→腐敗が進む「関西タクシー業界」の実状とは?(3)“タイヤ4本パンク”の報復
コトの発端はこうだ。ある日、B社の専務の耳に「田村という男がB社のドライバーに嫌がらせをしている」という情報が入った。専務は現地に赴き、田村氏に抗議した。ベテランドライバーが、その時の様子を振り返る。
「田村は悪びれるそぶりも見せず、逆にその専務に対して殴りかかる始末。2人とも激高し、結局、物別れに終わった。ところが、そこから田村の報復が始まったわけや」
翌日、伊丹駅の乗り場に現れたのは真っ黒なスーツを着た、いかにもカタギとは思えない集団だった。彼らはB社のタクシーに乗車すると、さまざまな業務妨害行為に及んだという。
「中にはB社のタクシーに乗るだけ乗って行き先も告げず、やみくもに走らせては難癖をつけて金を払わなかったりと、徹底して嫌がらせをしとった。みんなまさかとは思っとったけど、そいつらは全員、田村の手下やったんや」(ベテランドライバー)
間もなくしてB社のドライバーらは、伊丹駅に近づかなくなる。伊丹駅に乗り入れているドライバーの間では「田村はヤバイ」「あいつに逆らったらアカン」という暗黙のルールが出来上がってしまった。
「田村は伊丹駅でやりたい放題。会費名目で場所代まで徴収し始めて、払わんヤツは構内から追い出したりしてたんですわ」(タクシー業界関係者)
さながらヤ○ザのみかじめ料。1台当たり月額2000円で、徴収するのは50~60台分になるという。
伊丹駅には個人タクシーのドライバーも多く入構する。その一人である白石豪氏=仮名=は、ドライバーとしてのキャリアが浅く、伊丹駅の暗黙のルールを理解していなかった。
「何も知らず、ロータリーで乗客待ちをしていたんです。すると、田村という男がものすごい勢いで私のところにやって来て『おのれ、誰の許可取ってここに入ってきとんじゃ!』と恫喝する。いきなりの出来事で一瞬気が動転したんですが、私も生活がかかっているので、田村とやり合ったんです」
白石氏は一歩も引かずに口論。だが、この時の田村氏は早々に切り上げ、どこかに消えてしまったという。
「私もこの件は何とかなったと思っていたんですが‥‥」(白石氏)
白石氏は客待ちの間、公衆トイレに行くため車を離れる時間があった。帰ってくると白石氏の車のタイヤ4本全てがパンクさせられていたのだという。
「しかも横から穴をあけられていたんです。横からだとだいたい30分くらい空気がもつんです。もし気づかずに乗客を乗せていたら、大変なことになってましたよ。犯人が誰かはわからずじまいでしたが‥‥」(白石氏)
大阪空港と伊丹駅の縄張争いは現在進行中の問題であり、こうした排除行為の他にも兵庫県では行政が見て見ぬ振りをする難題が山積する。
その一つが、タクシードライバーの生活保護不正受給なのである。
アサ芸チョイス
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