内柴正人に「余罪」証言が出るわ出るわ

　アテネ、北京と五輪柔道66キロ級を連覇した内柴正人容疑者（33）が、「準強姦容疑」で警視庁に逮捕されたのは12月6日。
　今年９月下旬、客員教授を務めていた九州看護福祉大の柔道部の合宿のため上京した際、10代の女性部員ら数人と飲食店やカラオケボックスで酒を飲んだ。そして、泥酔した部員を宿泊していた八王子市内のホテルへ送り届けたあと乱暴したというのだ。
　女子部員は、
「ひどく酔っていて気がつくと暴行されていた」
　としているが、内柴容疑者は、
「納得いかない。合意の上だった」
　と反論している。警視庁では介抱を装って無理やり関係を結んだと見て追及している。柔道関係者が言う。
「内柴の素行不良はかねてから知る人ぞ知るところでした。地元・熊本ではセクハラの被害者は６人もいたそうです。中には親密な関係になっていた女性も２人いた。今回の被害者はそのうちの１人で、本人は『愛し合っていた』と勝手に思っていたようです」
　スポーツ紙記者が言う。
「本人はよく言えば、一本気で信念がある。悪く言えば、一人合点で独善的なんですよ。北京五輪で金メダルを獲得した国士舘大学の後輩、石井慧が手にしたメダルを尊敬する古賀稔彦の道場に寄付すると冗談で発言したことがあったでしょう。あれに激怒した内柴は、五輪後開催されたイベントに一緒に出演したものの、最後の記念撮影には『あいつとは一緒に写りたくない』と先に帰ってしまったほどです」
　カッとなりやすい性格に酒が入ると、どうなったのか。
　内柴容疑者は、新宿・歌舞伎町の高級クラブに、北京五輪のあともたびたび訪れていたという。同店での内柴容疑者の行状を知る飲食店関係者が証言する。
「去年の秋口から店には柔道関係者と一緒に数回来ました。内柴は一見、テレビで見るように好青年でしたよ。ただ、最初はおとなしく飲んでいるんですが、酔いが回ってくると、いきなり女の子の胸や下半身をまさぐる。それも力任せなんです。でも、悪いことをやっているという自覚がまったくありません。メダリストだから、これぐらいのことやっても当然という、上から目線なんです。
　金メダルを取る前ですが、熊本で未成年の女性とさんざん生でセックスして中出ししたあげく捨てたという話も聞きました。女性とは内密に話をつけたそうですが‥‥」
　今回の逮捕に際しても、本人は前述のように合意の上だと徹底抗戦の構えで、
「女性と民事訴訟で争う意向です。もし、そうなれば乱暴された女性はいたたまれないでしょう。熊本では、アテネと北京の金メダルで与えられた２つの県民栄誉賞が剥奪されましたが、ドーピングと違い、個人的な非行では五輪のメダル返上にはなりません。しかし、これ以上やったら恥の上塗りです」（柔道関係者）
　柔道連盟は、内柴容疑者の段位剥奪も検討中だという。
　そもそも、妻子ある身でありながら、酒を飲むのを黙認した未成年の教え子と、合意の上でセックスしてもいいと考えていること自体、社会人として失格と言わざるをえないが‥‥。