政治
Posted on 2011年12月22日 11:57

「独裁王」橋下の4万人公務員「大殺戮」が始まった(3)“抵抗勢力”は切り捨てられる

2011年12月22日 11:57

 それでは、「教育基本条例案」と「職員基本条例案」が成立すると、大阪市の職員と教員はどうなってしまうのか。
「最悪の場合、教員・職員の実績の数値化が行われ、この数値を元にしたクビ切り権限を駆使して、反橋下の教員・職員を放逐する計画すら考えられます」
 と言うのは、大阪市政に詳しい政治記者である。続けてもらおう。
「教員・職員の基本条例2案は、3度のイエローカードで言うことを聞かない教員・職員のクビを切れるという中身ですから、結果、教員・職員の諭旨解雇が相当増えることになるでしょう。当然、問題教師の処罰という点もあるかと思いますが、橋下側にしてみれば、『反橋下』を排除するいわば、お墨付きを与えられたも同然です」
 つまりは、2条例案を橋頭堡に、抵抗勢力を徹底的に排除したうえ、橋下独裁を強力に推し進めていく腹づもりなのだと言えそうだ。もはや、大阪は、政治・行政ともに、橋下氏の軍門に下ってしまったのである。
「職員もダメ、議会もダメとなれば、もうあの独裁にブレーキをかけられる者はおりませんわ。教育基本条例が通ったら、府の教育委員会は辞職すると言ってますが、今の状況では、『どうぞ。お辞めになっていただいて結構』ということとちがいますか。独裁ですから民主主義の秤にかけることもできません。マスコミにしても、橋下さんが『バカ新潮。バカ文春』と口汚く罵りましたが、あの声の大きさがウケてしまうご時世ですわ。マスコミもそんな誹謗中傷は行えない。もう誰も橋下さんの首に鈴を付けられませんわ」(前出・府政関係者)
 ところがその一方で、「独裁者」の橋下氏が去った大阪府は松井一郎新知事の誕生を歓迎する意向なのだ。
「橋下さんがいなくなったおかげで安堵の念が広がっています」
 大阪府の職員からしてみれば、3年9カ月の橋下府知事時代こそ、“暗黒時代”だったと言う職員も少なくない。さらにはこんな話も‥‥。
「橋下さんは嫌煙家で、職員のタバコ休憩が廃止された過去がありますが、松井さんは愛煙家で、橋下さんの禁煙政策は踏襲しない見込みですから、職場でもタバコが吸えるかもということで、愛煙家からは歓迎されています」(前出・大阪府職員)
 嵐が過ぎ去ったあとの一服を心待ちにしているのだとか。何ともつつましく情けない希望だけが漏れるばかりなのだ。
 これだけ注目を集めた大阪府知事ながら、橋下新市長の影に隠れ、その存在感のなさは極め付き。しかし、新大阪府知事の松井一郎氏(47)の足跡をたどると「意外なヤンキー素顔」がかいま見えるのだ。

 W選挙で、200万票もの得票を集めたにもかかわらず、「そういえば、今度の府知事の名前って何やった?」とか「そういえば、プロ野球選手の名前を足して2で割った名前だったとちがうか‥‥」。そんな声が大阪の街中から聞こえてくる。
 新大阪府知事の松井一郎氏といえば、選挙戦でも、5歳年下の橋下徹氏に従えられて、「松井さんもよろしく」と言われては頭を下げていた姿くらいしか人々の記憶にもないだろう。
 だが、リーゼント風の髪型に、笑顔ながらも時折、ギラリと光る眼光の鋭さからは、かつてのやんちゃぶりがうかがえる。
 大阪府知事になる前の松井氏は、2世議員として、大阪府議を3期務めた。議員になったきっかけは、03年の、府議会議長まで務めた父親・良夫氏の引退。そのまま地盤を引き継ぐ形で、府議に初当選した。
「地元では名士のサラブレッドの家系で、松井氏みずからも役員を務めていた実家の電設会社は、大阪南部の住之江競艇場の電光掲示板などの電気設備を独占的に受注してきた“競艇利権”を手にしてきました。それも、父親の良夫さんが、“競艇の父”である笹川良一さんにかわいがられていたからで、人によっては笹川さんの“子分”だったと言う人もいます」(松井氏の地元・八尾市関係者)
 裕福な家庭に育ったものの、10代の頃はかなりのやんちゃぶりが地元でも有名だったという。
 松井氏がホームページに掲げた経歴にもあるように、高校時代からいきなり福岡に転校している。これには、裏があるという。
「15歳の時に、トラブルがあったようで、“家庭の事情”で、福岡の高校に進学したようです。当時、すでに父親は府議として辣腕を振るっていましたから、父親の選挙への悪影響もあって、本来は大阪内での進学が決まっていたのを取りやめにしたといいます。その後、偏差値40程度の福岡の大学に進学した」(地元・八尾政界関係者)
 さらには、学生時代には、たびたびバイクにまたがり、ブイブイいわせていたという。くしくも当時からリーゼントヘアで決めていたというから、地元でもかなり目立つ存在だったようだ。
「松井はバイク事故で兄弟を亡くしていることからわかるように、暴走族みたいなことをしていたんです。父親の良夫さんは伝統的な保守議員で、競艇の件はありますが、他に利権にまつわるような話はなく、地元の名士でしたが、その良夫さん時代の後援会関係者で、『あの息子のことでは本当に苦労した』と言う人もいます。選挙期間中には怪文書が流されましたが、『噂されていることもけっこう本当のことなのでは?』と話す口さがない人もいますね」(前出・政界関係者)

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