芸能

林家三平「お客さんの服装で今の景気がわかる」/テリー伊藤対談(1)

 今週のゲストは林家三平師匠。天才テリーとはお互いに「パラリンピック応援大使」を務める関係だ。とある機会に、ふと「この人はすごい! 」と思ったというテリー。落語のこと、先代の三平師匠のこと、海老名家のこと、林家一門のこと、気になることすべてを聞いた。

テリー 今日はお忙しい中ありがとうございます。

三平 いえいえ、こちらこそお呼びいただいて。うれしいです。

テリー 実はこの前、パラリンピックの応援大使の集まりがあってね。その時に会ったら師匠がずっと面白くないことを言ってたんですよ。

三平 アハハハハ。2人とも大使を務めてますからね。

テリー そう。その面白くないのがすごいなと。面白くないって言うか、「軽い」って言うのかな。軽い冗談をパンパン言っていくわけね。それが、すごいと思って。それこそお父さん(先代の林家三平)っぽいよね。

三平 はい、そうです。後ろの方も笑ってるかなって、周りが気になっちゃって。手当たり次第、顔見ながらしゃべっちゃうんです。

テリー それが僕は大好きで。一度ゆっくりお話したいと思って、スタッフに頼んで今日お呼びしたんです。

三平 ありがたいです。そう伺ったんで、今日は池袋演芸場からすっ飛んできました。

テリー あ、池袋から。今日はお客さんの入りは?

三平 今日はすごかったです。8割入ってました。

テリー すごい。平日なのに8割。

三平 すごいです。昔は夜席の方が混んでたんですけど、今は昼席の方が入りますね。

テリー 今、お客さんの層ってどのぐらいなんですか。

三平 今日は若くて30代ぐらいですかね。男性が圧倒的に多かったです。でも、マチマチなんですよね。統計を取ると男女比は大体同じぐらいですね。でも、お客さんが入ってくれるだけありがたいです。

テリー そうだよね。

三平 私たちって意外と世の中の景気がいいか悪いかって、お客さんでわかるんです。着てるものが明るくなってきたので、景気が少しよくなってきてますね。

テリー へぇ。そんな感じしました?

三平 はい。景気が悪いとダークやモノトーンの色を着てるお客さんが増えるんですけど。

テリー 客席が真っ黒になっちゃうの?

三平 墨をブチまけたみたいに真っ黒になる時ありますね。

テリー そうすると笑いの量なんかも違う?

三平 全然違いますね。やっぱり明るくなってくると笑いのボルテージも上がってきて。でもね、山の手と下町だと笑いがちょっと違うんですよね。浅草は単純明快の方がウケます。

テリー どういうの?

三平 たとえて言うなら、うちのオヤジの「パンツ破けたね、また(股)かい」みたいなのがドカーンとくるんですよね。山の手だと「だから何?」っていうところがちょっとあるんですけど。

テリー 「そんなのじゃ笑わないよ」みたいな?

三平 でも、その日のお客さんの反応を見ながら、「今日はこっちか?」って変えていくのも楽しいんですけどね。

ゲスト:林家三平(はやしや・さんぺい)1970年、東京都生まれ。昭和の爆笑王・林家三平(初代)の次男として誕生。大学在学中の1989年、林家こん平に入門、「林家いっ平」を名乗る。1993年に二ツ目、2002年に真打昇進。同年、「第19回 平成14年度 浅草芸能大賞新人賞」受賞。2009年、二代・林家三平を襲名。また「水戸黄門」(TBS系)で八兵衛役を務める(2009年〜2011年)など多方面で活躍。2016年から2021年まで「笑点」(日本テレビ系)のレギュラーも務めた。

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