芸能

キャイ~ン・天野ひろゆき「事務所に電話して翌日行ったら採用」/テリー伊藤対談(1)

 浅井企画の仲よしコンビ「キャイ〜ン」「ずん」。親友であり、ライバルでもある奇妙な関係をひもとく書籍「作文集〜ほぼ同じで、ぜんぜん違う」が完成した。そこで今回は4人のリーダー的存在でもあるキャイ〜ン 天野ひろゆきが登場!  天才テリーが唱える「キャイ〜ンおはぎ説」とは?

テリー キャイ〜ンとずんの4人で「作文集〜ほぼ同じで、ぜんぜん違う」っていう本を出すんだね。

天野 浅井企画でずっと長いこと一緒にやってきた4人で。親友なのか、それほど近い距離なのかわかんないですけど、ライバルでもあり、いわゆる会社組織の同期という感覚とも、やっぱりちょっと違うみたいな、ずっと奇妙な関係だなと思っていて。今回それを本にしてくださるっていう話がありまして。

テリー そういう関係って吉本とは違うの?

天野 吉本はもうちょっとちゃんとしてるというか、入った年とかがはっきりしてるじゃないですか。浅井企画はその辺、特にフワッとしてますね。

テリー 浅井企画に入るっていうことは、欽ちゃん(萩本欽一)が好きなの?

天野 僕個人は欽ちゃんに優しいイメージがありまして。で、浅井企画がいいなぁと思って電話したら、「明日来てください」って言われたもんですから。

テリー で、次の日行ったら採用?

天野 になったんですよね。だからファミレスのバイトより簡単でした(笑)。

テリー 普通は「ちょっとネタ見せてくれ」とかさ。

天野 なかったんですよね。軽い受け答えと、あと大学の頃にやってたコントのビデオを持って行ったんですよ。そしたら、今後若手のお笑いライブを開くということで採用してもらって。だからタイミングもよかったんだと思います。

テリー 1人で行ったの?

天野 僕はウド(鈴木)ちゃんと組む前の相方と。ウドちゃんは僕より1年ぐらい前に入ってて、最初はピンだったんですよね。で、最初のライブで僕らはウドちゃんの出番の後だったんですよ。

テリー 当時ウドちゃんってどんなネタやってたの?

天野 ショートコントです。それが「ショートコントやります」って言って、20分あったんですよ。で、それが終わったら、「続きまして」って言ったんです(笑)。

テリー アハハハ。

天野 で、その後が僕らの刑事のコントだったんですけど、「前の取り調べ長かったな」みたいなアドリブ入れたら、すごいウケて。僕らが優勝したんです。

テリー それが何でウドちゃんと組むことになったの?

天野 最初の相方が、ネタの後のインタビューの時とかに、ずっとうつむいてしゃべらないんですよ。で、「あれ?」と思ってたら、ある日「俺、あがり性なんで(芸人)無理かもしれない」って。「それ、コンビ組む前に教えてくれよ」と思ったんですけど。どっちかと言うと放送作家をやりたかったみたいで。

テリー わかる。「面白いことを考えるのは好きだけど、人前に出るのはちょっと」っていう人いるよね。

天野 そうなんですよ。「タレント名鑑があるよ」みたいな情報はすごく知ってる人で。そいつがいたから浅井企画も知れたんですけどね。

ゲスト:キャイ~ン・天野ひろゆき(あまの・ひろゆき)1970年、愛知県生まれ。1991年、事務所の先輩だったウド鈴木と「キャイ~ン」結成。多くのバラエティー番組で活躍。「ウッチャンナンチャンのウリナリ!!」(日本テレビ系)の企画で、南原清隆、ビビアン・スーと共に音楽ユニット「ブラックビスケッツ」を結成し、「STAMINA」や「Timing」などのヒット曲でNHK紅白歌合戦にも出場。現在のレギュラー番組は「うまいッ!」(NHK総合)、「プレミアの巣窟」(フジテレビ系)、「スイッチ!」(東海テレビ、木曜日コメンテーター)、「あまドラ~天野っちのドライブしよう!!~」(テレビ愛知)ほか。4月25日、キャイ~ンとずんの共著「作文集~ほぼ同じで、ぜんぜん違う」(小社刊)発売。

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