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記事全文を読む→町田ゼルビア「大番狂わせ」を生んだ黒田采配
クラブ史上初のJ1リーグに挑戦中の町田ゼルビアが猛威を振るっている。まさかの大番狂わせ連発にサポーターも大熱狂。ただ、うれしい悲鳴の裏では、なぜか「アンチ」も大量発生しているようで‥‥。
東京・町田市を本拠地とする町田ゼルビアは、18年10月にABEMA関連事業で知られるサイバーエージェントが経営権を取得。そこからチームは大きく生まれ変わる。
クラブハウスを完成させて環境を整えると、23年シーズンは、高校サッカー界の絶対王者・青森山田高校の黒田剛監督(53)を招聘。前年15位に沈んだチームを再生し、悲願のJ1昇格を果たした。
開幕前は専門誌でサッカー解説者が「降格争い」を予想する中、第2節の名古屋グランパス戦から4連勝を飾るなど、次々と優勝候補を破って首位に浮上(4月12日時点)。
ゼルビアの強さの秘密を、サッカージャーナリストの六川亨氏が解説する。
「スペインのバルセロナのような観客を魅了するスペクタクル(壮観)なサッカーとは真逆で、勝負師の黒田監督はリスクマネージメントを徹底しています。パスをつなぐことにこだわってミスをしても仕方ないので、ロングパスで相手の裏を取り、こぼれ球を拾って、シンプルに点を取る。やっていることは青森山田時代の延長で、全国高校サッカー選手権の一発勝負のトーナメントでも負けないような戦術をJ1でも実践し、白星を重ねています」
勝てば官軍、負けて降格すればスポンサー離れは必至で、経営にも大きな影響を及ぼすことになる。
もともとサッカーの盛んな街で知られる町田は、北澤豪(55)や太田宏介(36)など数々の日本代表選手を輩出。市民もチームの快進撃に沸いているが、一方で、アンチも急増していた。
その理由は、スローインの際に長い距離を投げる「ロングスロー」だ。青森山田でも導入していた〝飛び道具〟で、ルール上の問題はないが、ゼルビアの選手が相手のゴール前にロングスローを放ると、ブーイングが起きることもあった。前出・六川氏はこう話す。
「ロングスローのたびに滑らないようにタオルで拭いて、時間を使いすぎることが批判されています。また、昔から〝空中戦〟は弱者の戦法のイメージが強く、卑怯だという偏見があるのかもしれません」
ファールの多さもアンチを刺激し、やり玉に挙げられることもしばしば。
そんな中、アウェーだけではなく、ホームのサポーターからも〝苦行〟と揶揄されるのが、ゼルビアの「町田GIONスタジアム」の立地の悪さ。
多摩丘陵地帯にあり、最寄りの小田急線鶴川駅から徒歩約60分。ゼルビア側も「天空の城」と愛称をつけてアクセスの悪さをイジるほどだ。
「クラブは最善の努力をしていて、近隣の駅から無料の直行バスを何本も用意していますが、乗るまでに時間がかかるし、一本道なので渋滞にハマるのは毎度のこと。都内周辺でも、家路につくまで2~3時間はかかると思っておいた方がいいですね」(前出・六川氏)
解決策はスタジアムの移転しかないのか。生観戦で快進撃を支えるサポーターが減らないことを祈るばかりだ。
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