社会
Posted on 2024年10月13日 17:58

千葉いすみ鉄道の「脱線事故」が他人事ではない「地方ローカル鉄道」の困窮現状

2024年10月13日 17:58

 千葉県のいすみ鉄道で10月4日に発生した脱線事故の影響が、予想以上に長引いている。2両編成の大原駅発、上総中野駅行きが、国吉駅と上総中川駅の間にある刈谷踏切の近くで脱線。事故の原因は、木製の枕木が腐食し、レールがずれたことだとみられている。

 その影響で全線が不通になり、バスによる代行輸送が行われている。脱線した車両を移動する作業が10月9日から始まったが、復旧の見込みはまだない。

 いすみ鉄道にとって厳しい状況が続くが、他の地方ローカル鉄道も他人事ではないのだと、鉄道ライターは指摘する。

「枕木の腐食は保線作業をしっかりしていれば発見できました。しかし地方ローカル鉄道はどこも経営が厳しく、保線作業に多くの人員を割くことができないんです。脱線事故はどこの地方ローカル鉄道でも起きる危険性があります」

 例えば、わたらせ渓谷鐵道は、2017年に花輪駅と水沢駅の間で脱線事故を起こしている。原因は木製の枕木とレールを固定する装置の不良によって、レールの幅が広がった「軌間拡大」だった。

 この事故がきっかけで、運輸安全委員会は腐食しやすい木製の枕木から、コンクリート製の枕木に替えるよう指導を行ってきた。いすみ鉄道は10月中に、コンクリート製枕木への交換作業を始める予定だったが、その矢先の事故。もっと早く作業に着手していれば…と思わざるをえない。ただ、それは難しいと指摘するのは、前出の鉄道ライターである。

「木製からコンクリート製の枕木に替えるには、言うまでもなくお金がかかります。地方ローカル鉄道にとって、この費用を捻出するのはなかなか難しい。一気に替えるのではなく、少しずつやっていくしかないんです。地方自治体の協力が得られればいいんですが…」

 乗客の安全確保のため、一刻も早い交換作業を行ってほしい。

(海野久泰)

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    スポーツ
    2026年06月24日 07:15

    ドジャース・大谷翔平の第二子誕生をめぐって、フェミニストを名乗る女性たちがSNS上で「多産DVだ」「年子出産は女性虐待だ」と騒いでいる。大谷夫妻は昨年4月20日に第一子誕生を報告、この6月20日に第二子誕生をアナウンスした。これら誹謗中傷コ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    スポーツ
    2026年06月24日 11:30

    一発出たら同点。3-7と4点をリードされて迎えた7回裏、二死満塁の場面。この日いちばんの勝負どころで、広島・新井貴浩監督がベンチから送り出した代打は捕手・石原貴規だった。結果は空振り三振。最大の山場でなぜ、より長打を見込める打者を送り込まな...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    スポーツ
    2026年06月24日 13:30

    これはトレードのショーケースなのだろうか。そう思ってしまったのは、阪神タイガースの梅野隆太郎捕手が2軍から再昇格し、6月23日のヤクルト戦に即スタメン出場して攻守に高い能力を見せつけたことだ。1-0とリードした5回に二塁打を放ってチャンスメ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/6/23発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク