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記事全文を読む→超過酷な「海老責め」拷問に屈した盗賊団トップが「絶叫火あぶり」絶命前に予言した「怨念復讐」
げに恐ろしきは「海老責め」の怨念か。江戸時代、火付け盗賊改め方の中山勘解由が初めて試した拷問に、「海老責め」というものがある。
これは江戸幕府が定めた「御定書百箇条」にある拷問で、笞打、石抱きで罪状を認めない未決囚をまず、ふんどし一丁にしてあぐらをかかせ、後手に縛り上げる。その後、両足首を結んだ縄を股をくぐらせて、背中から首の両側、胸の前に掛け引いて絞り上げ、縄尻を再び両足に連結して縛る。こうしてできた姿が海老に似ているため、海老責めと呼ばれたらしい。
最初は苦痛を感じないが、この状態で4時間も放置しておくと、次第に全身の血行が停滞してきて皮膚が赤くなり、苦痛を伴うようになる。その後、紫色に変色し、最後には蒼白となり、そのままだと生命の危険が生じるのだという。
この海老責めを初めて体験したのが、鶉権兵衛(うずらごんべえ)だ。総勢10人ほどの盗賊団を率いて江戸を荒らし回った人物だが、他の強盗団とは違っていた。
普通は盗みに入った後に証拠隠滅や逃げ道確保のために放火をしたのだが、権兵衛は強盗に入る前に、別の場所に放火。火付盗賊改方の注意を引き付け、その間に狙いをつけた場所に押し込む手口を用いた。
その権兵衛を、中山勘解由が天和3年(1683年)6月に逮捕。盗賊仲間や居所などの情報を得るため、海老責めを行ったのである。過酷な拷問に権兵衛は罪を白状し、同年10月12日、手下の小姓廻し、何右衛門らとともに、品川の鈴ヶ森で火あぶりの刑となった。
だが、権兵衛の怨念はすさまじかった。市中引き回しの際、勘解由の屋敷前で「やがて思い知るぞ」と絶叫。火あぶりとなった際には体に火が燃え移り、口から火が噴き出るようになりながらも「勘解由、勘解由、勘解由」と連呼して絶命した。
はたして処刑後、勘解由の家に怪異が続いたという。息子が4歳になった時に突然、夜中にあんどんの油をなめ始めたため、勘解由みずからその子を刺殺した。その兄である嫡子は、乱心して死去した。勘解由本人も全身に赤い筋が生じ、腰が曲って苦しんだ。
それだけではない。「権兵衛が来る、権兵衛が来る」と口走るようになり、死に至ったと伝わっている。
(道嶋慶)
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