社会
Posted on 2024年11月03日 05:55

医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<インフルエンザ>高熱が出ない「無症候性感染」も!?

2024年11月03日 05:55

 空気が乾燥するこの季節、インフルエンザの流行期に入った。

 インフルエンザといえば、頭痛やのどの痛み、せき、鼻水の症状に加えて、急な38度以上の高熱や関節痛、筋肉痛を引き起こすのが特徴だ。

 しかし、最近では、高熱などの症状が出ずに、のどの痛みや鼻水だけの軽症例や、症状がほとんど出ない「無症候性感染」という症例も報告されている。

 処方薬には、タミフルやリレンザといった抗インフルエンザウイルス薬が処方されることが多い。近頃は、ゾフルーザというエンドヌクレアーゼ阻害薬という新たな薬も承認されている。

 予防には、やはりワクチンの接種だろう。かつてはA型2種とB型1種の「3価インフルエンザワクチン」を接種していたが、15年よりB型を1種追加した「4価インフルエンザワクチン」となり、より効果を高めている。この「4価インフルエンザワクチン」は、季節の異なる南半球など、世界各国で流行しているウイルス株のタイプを分析した上で、流行予測に基づいたワクチンが作られる。

 ワクチンの効果については、抗体が約2週間で作られ、接種から1~2カ月後が最も効果の高い時期となる。そのため、流行のピークを迎える翌年の1月、2月を視野に入れた11月、12月の接種が望ましい。

 受験を控えた家族などがいる場合などは、その予定から逆算してワクチン接種時期を決めるのもおすすめだ。

 他の予防策としては、風邪対策と同じように、飛沫感染や接触感染の機会を極力減らすこと。外出時などのマスクの着用、正しい手洗い、部屋の温度と湿度の適切な調整などを徹底させることでかなりのリスクを軽減することができる。

田幸和歌子(たこう・わかこ):医療ライター、1973年、長野県生まれ。出版社、広告制作会社を経てフリーに。夕刊フジなどで健康・医療関係の取材・執筆を行うほか、エンタメ系記事の執筆も多数。主な著書に「大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた」(太田出版)など。

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    スポーツ
    2026年09月13日 11:15

    近年のネット環境の充実によって、高い売り上げを誇る公営ギャンブル。メディアを下支えする団体としても大きな役割を担っているが、最近は風向きが変わり始めている。ギャンブルライターが現状を語る。「日本の公営ギャンブルは競馬(中央・地方)、競輪、ボ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    社会
    2026年09月14日 11:30

    AIは本当に人類を終わらせるのか。専門家のとある主張が世界を震撼させている。その「AI終末論」は、AI開発企業アンソロピックに勤めていた元研究員、ジェイコブ・コクソン氏によるもの。Xで「AI研究関係者の多くが、AIは今後10年以内に人類を破...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    芸能
    2026年09月14日 13:30

    8カ月ぶりに帰ってきたバス旅で最も存在感を放ったのは、看板を背負う太川陽介ではなかった。「路線バスで鬼ごっこ~太川陽介から逃げ切れ~【茨城・水戸】」(テレビ東京系)が、9月12日午後6時30分から放送された。鬼チームは太川陽介、草薙航基、村...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/9/15発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク