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Posted on 2024年11月13日 17:58

阪神・原口文仁が苦渋のFA勝負に!岡田前監督の方針が招いた「切り札流出」危機

2024年11月13日 17:58

 阪神の代打の切り札、原口文仁が11月12日、国内FA権の行使を表明した。行使に至った理由として挙げたのは、

「もっとゲームに出たい。スタメンから勝負したい、という気持ちが強かった」

 原口は今年、主に代打で52試合に出場。65打席で打率2割4分1厘、2本塁打9打点だった。代打の切り札ではあるが、それにしては出場試合数はあまりに少ないのではないか。これは岡田彰布前監督が敷いた「捕手2人制」の影響が大きい。

 阪神は今季、ペナントレースの約半分で、「第3の捕手」をベンチ入りさせない戦いを選択した。梅野隆太郎と坂本誠志郎を先発投手によって使い分ける形で、2人とも今季は打撃が低調。試合終盤には代打を送りたい場面が多かったものの、2人制ゆえなかなか代打を出せないケースが目についた。

 捕手に代打を出してしまえば、残りの捕手は1人。それがもしケガで退場してしまえば、他の野手が捕手役をやることになる。阪神の場合、原口が捕手経験者であるため、こうした緊急時には対応できるのだ。つまりは代打の切り札としてベンチに入っている原口に「第3の捕手」の役割も担わせることになったのである。

 となれば、ここぞという場面で原口を代打で起用しにくくなる。岡田前監督がなぜ捕手2人制にこだわったのかはわからないが…。

 原口は10月13日のDeNAとのCS第2戦、CS敗色濃厚となった2-10の9回裏一死から代打で登場すると、ソロ本塁打で一矢報いたが、その表情は悔しさに満ちていた。そんな「もっと打席に立ちたかった」という強い思いが、今回のFA権行使につながっているのだ。

 藤川球児新監督が就任し、捕手の体制や代打要員をめぐる変化があるかもしれない。それでも「勝負」に出た原口は、金銭と人的補償がいらないCランクの選手。はたして来季、どこのユニフォームを着ているのか。

(石見剣)

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