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ヤクルト新助っ人投手ランバートは「捕れない魔球」の使い手だった

 東京ヤクルト・スワローズがコロラド・ロッキーズのピーター・ランバート投手を獲得した。数日前にも大谷翔平に50号本塁打を打たれて「50-50」(50本塁打&50盗塁)を達成させた前マーリンズのリリーバー、マイク・バウマンを獲得したばかりだ。

 ランバートは先発での起用予定だといい、チーム防御率がリーグワーストの投手陣の再建・補強は着々と進んでいるように見える。だが、本当に大丈夫だろうか。

「バウマンは走者を出すと、別人になっちゃうんですよ。セットポジションになるとコントロールが甘くなったり、走者に気を取られて長打を食らったり」

 バウマンについては12月11日の本サイト記事で、そんな証言をすでに紹介している。そして今回獲得したランバートにも「クセ」があることがわかった。「持ってないヤツ」…そんなふうに、ファンからは見られていたそうだ。スポーツライターが言う。

「ケガが多いんです。2019年にメジャーリーグ・デビューした当時はストレートが速いし、楽しみな若手が現れたと期待されていました。でもすぐに右肘を壊し、トミー・ジョン手術を受けることに」

 復帰は2023年。しばらくはリリーフで使われていたが、球宴明けから先発ローテーション入りした。「さあ、これから」という時だったが、今度は肩を故障。その後も肘や足首などの違和感で。離脱と復帰を何度も繰り返してきた。今季は28試合に出場しているが、先発登板は3試合だけ。チーム事情もあったが、首脳陣の信頼を取り戻せないでいた。メジャー関係者が言う。

「悪送球も多いんです。打球を処理した後、一塁に暴投したり、慌てる必要がないのに併殺を焦ってピンチを広げたり。制球力はむしろ高いほうなのに…」

 ヤクルトの一塁手オスナが悪送球を捕球しようとし、打者走者と接触…なんてことにならなければいいのだが。もっとも、こんな情報も聞かれた。

「スイーパーを投げるんです。スライダーの曲がり幅が大きいのがスイーパーと称されていますね。数少ないスイーパーの使い手の中でも、とりわけ曲がり幅の大きい球を投げる投手と認識されています」(前出・メジャー関係者)

 こちらは曲がりすぎて捕手が捕球できなかったことがあったそうだ。そして右打者にはかなり効果的だったと。ヤクルトはこの「魔球」を見て、獲得を決めたのかもしれない。

 ちなみにMLB公式サイトでは、ランバートの今季年俸は125万ドル(約1億9000万円)とあった。ヤクルトとは160万ドル(約2億4300万円)で契約した。「さあ、これから」という時のケガ、そして悪送球。魔球スイーパーで、ヤクルトの昇給提示が間違っていなかったことを証明できるだろうか。

(飯山満/スポーツライター)

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