スポーツ
Posted on 2025年01月08日 09:59

堀内恒夫が酒に酔って自らのカーブ攻略法を谷沢健一に伝授!翌日の対戦結果はなんと…

2025年01月08日 09:59

 プロ通算2062安打で名球会入りした元中日・谷沢健一氏にとって、低めが伸びてくることで攻略に苦しんだ投手は、シーズン401奪三振のNPB記録を持つ江夏豊氏ではなく、巨人V9戦士・堀内恒夫氏だった。堀内氏のストレートの方が速かったというのだ。

 堀内氏と谷沢氏は同学年。高校時代の対戦では、堀内氏はストレートしか投げなかった。それだけ自信を持っていた証なのだが、その堀内氏がプロ入り後、背丈ほどの高さから落ちてくるカーブと、膝丈から落ちる2種類のカーブを使い分けるようになった。プロでの対戦成績は、打率1割程度。

 そんな谷沢氏に思いもよらぬ好機が訪れたのは、プロ3年目のシーズン中、たまさか食事の場で堀内氏と一緒になった時だった。野球解説者・大久保博元氏のYouTubeチャンネル〈デーブ大久保チャンネル〉で、谷沢氏が回想する。

「堀内は飲んで酔っ払った拍子にね、『谷沢、お前はね、膝のあたりから落ちるカーブを振ってる。あれは見逃せばボールなんだ。俺のカーブは頭のへんから来て落ちるだろ。この落ち際を打ったら、打てるよ』って。次の日に後楽園球場で堀内が先発でね、その落ち際を(ヒット)2本打ったの。1試合で5打数5安打打ったの、あの時が初めて」

 谷沢氏が記憶するプロ3年目の1972年、堀内氏はキャリアハイとなる26勝(9敗)を挙げ、ベストナイン、ゴールデングラブ賞、最優秀選手、さらに2回目となる沢村賞を獲得。長嶋茂雄、王貞治が揃って打率3割を切るなど打線不調の中、巨人がセ・リーグを制覇し、日本一に輝いたのは、堀内氏の活躍によるところが大きかった。堀内氏は日本シリーズでもMVPを獲得している。

 谷沢氏から2安打され、マウンド上で首を傾げていたという堀内氏だが、なんとも「悪太郎」らしいエピソードである。泥酔のあまり、いらぬことを教えた記憶をなくしてしまっていたのか…。

(所ひで/ユーチューブライター)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/8/5発売
    ■680円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク