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記事全文を読む→ホントーク〈宮家邦彦×名越健郎〉(3)独裁者ほど判断ミスをする
名越 1月20日、トランプが大統領に就任します。これは日本にとっていいことか悪いことか。どちらだと思いますか。
宮家 比較はともかく、トランプと付き合うのは大変なのは間違いありません。何しろアメリカ議会ですら、彼を持て余しているのですから。安倍元総理がうまくやれたから大丈夫、と考えるのは早計。あれは奇跡だと考えた方がいいでしょう。
名越 昨年、昭恵夫人がトランプに招待されました。私はトランプが仁義に熱いことに驚きましたが、石破総理に冷たいのは、安倍元総理の政敵だったからと言われていますね。
宮家 それはわかりませんけど、石破総理は気の毒だと思います。ただ、カナダのトルドーとトランプが会ったのは、カナダに25%の関税をかける、といったことでトルドーが慌てて押しかけたからです。問題がある相手とはトランプは会っている。とすれば、日本とは急がなければいけない懸案がないと思っているだけかもしれません。
名越 だとすれば、日本にとって悪い話ではありませんね。一方で彼が大統領でいられるのは1期だけですから、とにかくハデなことをして歴史に名を残そうと考えているとも言われています。
宮家 2年後の中間選挙で敗れる可能性が高く、そうなれば神通力も失せる。だとすれば最初の2年は必死でぶっ飛ばすしかありません。元々独裁者ほど判断ミスをするのも事実です。プーチンも判断ミスをしたし、アサドもそう。それも国際政治のリアルですから。
名越 トランプがそうならないことを祈りたいです。
宮家 今年は彼の動きから目が離せないでしょう。
ゲスト:宮家邦彦(みやけ・くにひこ)神奈川県生まれ、東京大学法学部卒業。78年外務省入省後、中近東第一課長、日米安全保障条約課長、在中国大使館公使、在イラク大使館公使、中東アフリカ局参事官などを経て、05年、外務省退職。外交政策研究所代表に就任。06~07年、安倍内閣で公邸連絡調整官、菅、岸田内閣で内閣官房参与(外交)。立命館大学客員教授、キヤノングローバル戦略研究所理事・特別顧問。
聞き手:名越健郎(なごし・けんろう)拓殖大学特任教授。1953年岡山県生まれ。東京外国語大学ロシア語科卒業。時事通信社に入社。モスクワ支局長、ワシントン支局長、外信部長などを経て退職。拓殖大学海外事情研究所教授を経て現職。ロシアに精通し、ロシア政治ウオッチャーとして活躍する。著書に「秘密資金の戦後政党史」(新潮選書)、「独裁者プーチン」(文春新書)など。
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