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記事全文を読む→広島市長の「サンフレッチェ広島は2位でいい」に怒り大爆発/スポーツ界を揺るがせた「あの大問題発言」
熾烈な優勝争いの最中、ホームチームがある自治体の長が「優勝されたら困る」などと言えばいったいどんなことになるか、およそ想像がつくことだろう。
そんな前代未聞の大問題発言が飛び出したのは、2013年12月3日に行われた広島写真記者クラブ懇親会の場だった。来賓として出席した広島市の松井一實市長が、50人以上のマスコミ関係者を前に、スピーチでこう言い放ったのである。
「カープはCS進出に満足せず、優勝してください。サンフレッチェは優勝されるとスタジアム問題が土俵際に追い込まれるので、2位でいい」
当時、サンフレッチェ広島は、広島広域公園にあるエディオンスタジアムを使用していたが、同スタジアムは市内からの交通アクセスが悪く、サッカー関係者やファンの間から「そそそろ専用スタジアムの建設を」との声が。建設賛成には30万人以上の署名が集まっていた。
だが、建設に消極的だった松井市長は、
「サンフレッチェが3回優勝すれば、専用スタジアム建設を考える」
マツダスタジアムが広島市民球場という市の公共施設なのと同様、こちらも完成すれば同じ扱いになるはずだ。にもかかわらず、地元チームの成績を建設条件に掲げたことに、関係者からは怒りと困惑の声が上がっていたのである。
そんなこともあって、決定的ともいえる発言に対し、ついに関係者の怒りが大爆発。会場にいたサンフレッチェの広報部長が、Facebookでブチまけたのである。
〈松井市長の発言を目の前で聞いて、屈辱。怒りで腸が煮え繰り返ると同時に、悲しくて涙が出そうになりました。事実であり、恐らく報道されることはありませんので、シェア、拡散いただき周知ご協力お願いいたします〉
サンフレッチェ広島のウェブサイトにその事実がアップされたことで翌日、松井市長は会見を開き、
「面白おかしくユーモアとして話しただけ。真意が伝わらなかった。本意ではない」
と後付けでその意図を発表したのだが、時すでに遅し。
この「屈辱発言」にサンフレッチェ広島は俄然、奮起する。森保一監督の下で前年にJ1リーグ優勝していたチームは、2013年の最終節を迎えた時点で、勝ち点62で首位を走る横浜F・マリノスに続き、勝ち点60で2位。鹿島アントラーズが勝ち点59で3位と続き、優勝はこの3クラブに絞られていた。
だが、しかし。ここでドラマが起こった。首位マリノスが川崎フロンターレに0-1で敗れ、サンフレッチェがアントラーズに2-0で勝ち、逆転優勝。リーグ連覇を遂げたのである。文字通りチームと関係者一同の意地で勝ち取った、あっぱれな勝利だった。
そんな感動ドラマから11年が経った昨年2月、ついにエディオンピースウイング広島が誕生している。
(山川敦司)
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