スポーツ
Posted on 2025年02月08日 17:58

大相撲初場所「琴桜の5勝10敗」で思い出す「4大関が公然と無気力相撲」の汚点史

2025年02月08日 17:58

 大相撲初場所で5勝10敗と大きく負け越した琴桜。春場所は初のカド番で臨むことになるが、大丈夫か。相撲ライターが言う。

「初場所の琴桜は本当におかしかった。心ここにあらずで、目が泳いでいました。負け越すのは当然です。横綱審議委員会の稽古総見でもパッとせず、大丈夫かと心配していたんですが、案の定でした」

 実は祖父の初代琴桜も決して強い大関、横綱ではなかった。相撲ライターが続ける。

「今でこそ八百長をやる力士はいなくなりましたが、40年前は『無気力相撲』と名前こそ違うものの、事実上の八百長が公然と行われていました」

 無気力な相撲を取り締まるため、日本相撲協会が1971年12月に設けたのが監察委員である。そして監察委員が最初に問題にしたのが、翌年の春場所の前の山VS琴桜という大関同士の取り組みだったのだ。相撲協会関係者が解説する。

「前の山はこの場所カド番で、11日目まで5勝6敗。一方の琴桜は7勝4敗でした。問題の一番はぶちかましが得意の琴桜がふわっと立ち、前の山は形だけの突っ張りからもろ差しになり、寄り立てて下手投げで勝った。琴桜はほとんど無抵抗でした」

 絵に描いたような無気力相撲だったというのだ。当然、両力士の師匠である高砂親方と佐渡獄親方は理事長に呼び出され、厳しく叱責された。

 当時はこの2人に加え、清国、大麒麟という大関がいたが、「怪しい相撲」は4大関によって公然と行われていたのだ。前出の相撲ライターによれば、

「初場所の琴桜の相撲を見て、そんな祖父の相撲を思い出してしまいました。汚名返上のため、春場所は全力で取り組んでほしい」

 それが力士の務めであるのは当然なのだが。

(蓮見茂)

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2013年11月26日 10:00

    11月8日、歌手・島倉千代子(享年75)が肝臓ガンで死去した。島倉といえば、演歌の王道を歩むように、その生き様は苦労の連続だった。中でも、莫大な借金返済で味わった地獄は理不尽極まりなかったようで──。島倉は、男を信じて手形の保証人となったせ...

    記事全文を読む→
    スポーツ
    2026年05月07日 07:00

    メジャーリーグの3月・4月の月間MVPにはドジャースの大谷翔平が選ばれ、投手部門での初受賞となった。5試合に先発登板して2勝1敗、防御率0.60の好成績からして、文句ナシの選出だったことは想像に難くない。しかし日本球界では、セ・リーグの3月...

    記事全文を読む→
    スポーツ
    2026年05月07日 11:30

    借金13、単独最下位。4月の時点で早くも重苦しい空気に包まれていた中日が、苦境打破の願掛けとして持ち出したのが、古来の験担ぎである「盛り塩」だった。それがわずか10日で、税込650円のおにぎりに化けた。バンテリンドームナゴヤで5月4日から発...

    記事全文を読む→
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/4/28発売
    ■680円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク