スポーツ

大の里「次の横綱昇進」に高いハードル…師匠・二所ノ関親方がダメ出しする理由

 次の夏場所、満場一致で「横綱昇進」の推薦を得るためのハードルは、相当に高いようである。

 大相撲春場所(エディオンアリーナ大阪)は3月23日の千秋楽で、大関・大の里が3度目の賜杯を受けた。相星で並んだ平幕・高安との優勝決定戦に完勝。これまで本割で勝ったことがない相手だっただけに「最後は気持ちだと思った。最後は気力で。本当に嬉しいです」と優勝インタビューでは笑顔が出た。

 番付は東大関。優勝3度は御嶽海に並び現役最多で、来場所優勝すれば横綱となるのが通例だが、そう簡単にはいかない状況になっている。相撲担当記者が言う。

「今場所、新横綱の豊昇龍が途中休場していますからね。先場所、横綱昇進について多くの親方衆から『まだ早い』『もうひと場所、待つべきだ』との声が出ていましたが、その反対を押し切ったのが高田川審判部長(元関脇・安芸ノ島)だった。その高田川部長が大の里に綱取りについて『来場所を見て。今、どうこうはない』とつれない返答ですから」

 先場所、豊昇龍の逆転優勝に最も喜んだのが、八角理事長(元横綱・北勝海)を筆頭とする相撲協会幹部。八角理事長は大の里について「(優勝は)立派。早く(横綱に)上がってほしい」としているが…。

「協会は秋のロンドン公演以上に、まずは大阪万博で行われる巡業(8月3日)を重視しており、もちろん大の里には横綱に昇進してほしい。しかし今場所の豊昇龍の体たらくから、おいそれと横綱には推せない状況が生まれています。和製横綱は稀勢の里(二所ノ関親方)の引退から誕生していませんが、師匠の二所ノ関親方ですら『今回の12勝優勝では昇進ラインが低すぎる』と話している。あっさり土俵を割る弱点をまだ克服できていないだけに、現状でゴーサインは出しづらいですよ」(前出・相撲担当記者)

 3月30日から始まる春巡業では、弱点克服の猛稽古が待っている。

(小田龍司)

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