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藤浪晋太郎とマリナーズ監督の折り合いはつくか「ゾーン内投球で勝負」と「制球難」問題

 マリナーズとマイナー契約を結び、春季キャンプに招待選手として参加している藤浪晋太郎が2月15日、アリゾナ州オリビアでのキャンプイン後、2度のブルペン入り。売り物としているストレートは早くも最速98マイル(約158キロ)をマークした。

「スピードが出ている上にゾーンにアタックできているので、そういう意味ではいい」

 とメジャー昇格に向けて、手応えを感じ取っていた。だがこれが藤浪にとって、痛し痒しになる可能性があるという。メジャーリーグを取材するスポーツライターが、その理由を次のように明かす。

「いくら藤浪が存在感を発揮したとしても、本人が希望する先発での起用が難しいからです。ダン・ウィルソン監督が欲しいのは先発投手ではなく、ブルペンで待機する投手。それも球の速さで勝負するタイプです。球の速さという点で考えれば、藤浪のように100マイルを超える球を投げる投手はそれほど多くない。もし課題の制球難が解消されれば、監督の考えるブルペン投手としてうってつけの存在になるはず。藤浪が望む先発投手から離れる一方になるだけです」

 ただ、日米球界を通じて問題視されている制球難が解消される保証はない。確かに最近のマリナーズは、

「リリーフ投手の育成に長けていると評判のチームです」(前出・スポーツライター)

 事実、昨季はコリン・スナイダーやオースティン・ボスが急成長し、キャリア最高のシーズンを送っている。

「監督が打ち出している、ゾーン内でしっかり勝負させることを徹底している成果ですね。ただし、あまり細かいことを藤浪に言うと、逆効果になる可能性があります。ただでさえイップス気味なのに、しっかりゾーンをに投げろと指示を出せば、余計にストライクが入らなくなります」(前出・スポーツライター)

 藤浪がマリナーズのコーチ陣の指導で、スナイダーらのように制球力を向上させれば、メジャーでも十分に通用するブルペン投手になる可能性はあろう。ただ、メジャーの投手コーチの指導法は日本に比べ、そこまでは細かくはなく、ある程度は自主性に任されている部分が多い。

 藤浪とマリナーズとの折り合いはつくのだろうか。

(阿部勝彦)

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