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記事全文を読む→【ヤクルト訃報発表】不治の病を抱える「つば九郎」に昨シーズン起きていた「ダグアウトの異変」
つば九郎が虹の彼方へ旅立った。ヤクルトは2月19日に公式サイトで、
〈これまでつば九郎を支えてきた社員スタッフが永眠いたしました〉
と発表した。さら日本プロ野球界を代表するマスコットの「中の人」に、異例の言及。
〈球団マスコットとして、ここまで育ててくれた功績に感謝と敬意を表します。体調不良の発表以来、温かい励ましのお言葉をたくさん頂戴し、誠にありがとうございました。しばらくの間休止となることをお知らせいたします〉
18歳から神宮球場の清掃アルバイトを4年間、経験した後、1994年4月の阪神戦で、球団キャラクターとしてデビュー。以降、30年にわたって重さ20キロ超の「畜生ペンギン(通称)」に魂を注いできた。
2月1日から始まった沖縄・浦添の1軍キャンプにも帯同。だが2月4日の沖縄からの帰路、空港の搭乗口で倒れ、豊見城市内の病院に救急搬送されていた。死因は肺高血圧症。まだ50代前半だった。
肺高血圧症は心臓から肺に血液を送る肺動脈の血圧が上がる難病で、息切れや酸欠による失神、進行すると心不全を起こす。手塚治虫の医療漫画「ブラックジャック」にも登場する、不治の病だ。
ホームの神宮球場は屋外。5月から9月のデーゲームは直射日光、10月のクライマックスシリーズ、日本シリーズは夜風が肌を刺す。特に昨シーズンの夏場は、ナイターでも気温は連日35度を超えた。ビールと夜風で涼める観客はいいが、つば九郎は5回のパフォーマンスタイムにダグアウトの壁にもたれながら、妹分のつばみと球団公式ダンスチーム「Passion」のダンスを見守ることもあり、その体調が懸念されていた。
70試合以上のヤクルト主催試合で、体重20キロ超のつば九郎として試合前パフォーマンスと5回の空中くるりんぱ、サインボールバズーカなどのファンサービス、さらに試合後の選手インタビュー…と激務をこなした後は、酸素吸入をすることもあったという。
自分の命を削り、30年間にわたってつば九郎に心血を注いできたことに、感謝とご冥福を祈る言葉も見つからない。
(那須優子)
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