芸能
Posted on 2025年02月28日 05:59

外食チェーン値上げラッシュでも「3年連続売上増」に「客は徹底的な値下げ要求を行動で示せ」モリタク遺訓

2025年02月28日 05:59

 原材料費や光熱費、人件費などのコスト増を受け、外食チェーン店では「値上げラッシュ」が続いている。

 ところが、である。客足はファミレスやファストフードなど、全ての業態で減るどころか、むしろ増え続け、外食チェーンの売り上げは過去最高を更新し続けているのだ。

 例えば「ロイヤルホールディングス」は2月13日、「ロイヤルホスト」と「天丼てんや」の一部商品の「さらなる値上げ」に踏み切った。にもかかわらず、2月14日に発表した2024年12月期の連結決算を見ると、売上高は前期比10%増の1521億円、純利益も同47%増の59億円と、いずれも過去最高を更新している。

 同様に、ファミリーレストラン大手の「すかいらーくホールディングス」が2月13日に発表した2024年12月期の連結純利益も、前期比3倍増の139億円に急拡大。2025年12月期も前期比6%増の148億円と、4期連続の増収となる見通しが示されたのだ。

 実は日本フードサービス協会が今年1月に公表した「外食産業市場動向調査」の結果を見ても、2024年の外食産業市場の売上高は3年連続で前年を上回っており、値上げラッシュが外食チェーンの業績を押し上げていることが浮かび上がってくる。

 とはいえ、客は喜んで財布を広げ、外食チェーンに貢献しているわけではない。どうすれば「客泣かせ」の値上げラッシュに「待った」をかけることができるのか。そこで思い出されるのが、今年1月にガンとの壮絶な戦いの末、ついに力尽きて他界した経済アナリスト・森永卓郎氏が遺した教訓である。

 庶民から「モリタク」の愛称で親しまれた森永氏は、昨年10月17日に「東スポWEB」に寄稿した記事で、牛丼チェーン店の吉野家が10月9日から1週間限定で牛丼を100円引きにするとのキャンペーンを取り上げ、レギュラー出演するニッポン放送のラジオ番組で、次のように発言したことを紹介した。

〈やればできるじゃないか。1週間と言わず、ずっとやって欲しい〉

 圧巻だったのは、これに続く以下のくだりだった。

〈それ(内部留保)を企業が賃金に回さない以上、労働者の生活を豊かにする唯一の方法は、企業に対して徹底的な値下げを要求することだ。(中略)いま消費者に求められていることは、1円でも安い商品を選択することだ〉

 要するに、森永氏のこの遺訓に従えば、外食チェーンの値上げラッシュを阻止できる方法は、消費者である客が声を上げて行動に移す以外にない、ということになる。

 まさに至言。消費者による「喝」は「天の声」にほかならないのだ。

(石森巌)

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2026年01月14日 07:30

    昨年あたりから平成レトロブームを追い風に、空前の「シール」ブームが続いている。かつては子供向け文具の定番だったシールだが、今や「大人が本気で集めるコレクターズアイテム」として存在感を放つ。1980年代から90年代を思わせる配色やモチーフ、ぷ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    社会
    2026年01月19日 07:30

    鉄道などの公共交通機関で通勤する人が、乗車の際に使っている定期券。きっぷを毎回買うよりは当然ながらお得になっているのだが、合法的にもっと安く購入する方法があるのをご存じだろうか。それが「分割定期券」だ。これはA駅からC駅の通勤区間の定期券を...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    社会
    2026年01月22日 07:30

    今年も確定申告の季節がやってきた。「面倒だけど、去年と同じやり方で済ませればいい」と考える人は少なくないだろう。しかし、令和7年分(2025年分)の確定申告は、従来の感覚では対応しきれないものになっている。昨年からの税制の見直しにより、内容...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/1/27発売
    ■550円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク