スポーツ
Posted on 2025年03月11日 17:57

J2コンサドーレ札幌「悪夢の開幕4連敗」がもたらす「札幌ドーム撤退・解体」の風雲急

2025年03月11日 17:57

 このままではJ1復帰どころか、J3への転落が現実になるかもしれない。さらには「本拠地撤退」が現実味を帯びてくる可能性もあるだろう。

 J2・北海道コンサドーレ札幌は3月9日、大和ハウスプレミストドーム(札幌ドーム)でジェフユナイテッド千葉とのホーム開幕戦に臨み、1-3で敗れた。クラブ史上初の開幕4連敗に、スタンドのサポーターは大荒れ。岩政大樹監督の解任を求める罵声が飛び交った。

 コンサドーレは大和ハウスプレミストドームを本拠地にしているが、「札幌ドームの赤字補填による出費で、選手補強にかけられる金がない」という指摘がある。どうやら批判の矛先は、ドームにも向けられているようだ。

 昨年12月、札幌市議会でドーム条例の一部を改正する条例案が可決され、今年4月1日から「大規模な観戦・鑑賞型の催物」の利用料金の限度額を、1日770万円(税込、以下同)から850万円へと値上げされることが決まった。さらに入場者が2万人を超えると加わる、1人につき385円の加算金も425円へと値上げされるため、コンサドーレの負担は重くなるばかりだ。

 コンサドーレは昨年4月の時点で6年連続4億円の赤字を計上しており、ここから3年連続で赤字なら、Jリーグの参加条件であるクラブライセンスが取り消される。ただでさえJ1に比べて観客数が少ない現状から、さらにJ3降格となれば、ドームからの撤退は十分にありうる話だろう。

 地元札幌では今でも「札幌ドーム解体」を訴える声がくすぶっており、頼みの綱のコンサドーレが撤退すれば、ドームの存続問題に発展しかねない。

 悪夢の4連敗はサポーターにとって悲劇でしかないが、「札幌ドーム」にも暗雲が垂れ込めるとなれば、コトはただでは済みそうにない。

(ケン高田)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/7/8発売
    ■530円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク