芸能

橋幸夫も「アルツハイマー型認知症」公表で…認知症と闘う芸能人たち

 歌手の橋幸夫が「アルツハイマー型認知症」と診断されていたことが明らかになった。

 橋は2022年12月に軽度のアルツハイマー型認知症と診断されており、昨年12月には中等度に。それでも「歌手として最後までやり遂げたい」と強い希望を示しているという。

 最近はこうして認知症を公表する芸能人が増えてきた。例えば漫画家・タレントの蛭子能収。太川陽介とコンビを組んだテレビ東京の人気番組「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」ではおとぼけキャラで人気を博してきたが、2020年に「主治医が見つかる診療所」で「レビー小体型認知症」と「アルツハイマー型認知症」の合併症であることを公表。幻視などの症状を経験しながらも、テレビ朝日の「有吉クイズ」での有吉弘行との交流が話題になっている。

 テレビアニメ「ドラえもん」の声を26年間にわたり担当した声優・大山のぶ代も、アルツハイマー型認知症を公表していた。夫の砂川啓介が、妻の症状が悪化する様子をメディアで語り、2011年に老人ホームに入所。2024年に老衰のため、90歳で亡くなっている。

 認知症だった親の介護経験を公表した芸能人もいる。戸田恵子、フリーキャスターの安藤優子、阿川佐和子など珍しくないが、その先駆け的存在が生島ヒロシだ。1999年に著書「おばあちゃま、壊れちゃったの?:ボクと妻の老親介護」を出版し、義母(妻の母)の認知症介護の経験を綴った。この著書はのちにテレビドラマ化され、介護の現実を世に知らしめている。

 そんな認知症は、誰にでも訪れる。その研究の第一人者だった精神科医・長谷川和夫氏は、2018年に自身が「嗜銀顆粒性認知症」であることを告白。認知症診断基準「長谷川式認知症スケール」の開発者自身が認知症になるという皮肉な運命を辿った。

 認知症を公表する芸能人の増加によって、病気とともに生きる社会や理解の深まりに期待したい。

(魚住新司)

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