6連敗中のドロ沼から抜け出したい阪神は、湯浅京己と岩貞祐太の1軍登録を抹消。代わって6月17日のロッテ戦から、木下里都投手と前川右京外野手が昇格となった。
新人の木下は、1軍登板が1試合のみ。1イニングで1失点だ。実績の乏しい新人投手の昇格で、中継ぎ投手不足が深刻化してきた。
阪神はここまで中継ぎ陣の奮闘で首位を走ってきたが、石井大智が頭部に打球を受けて戦線離脱した影響は大きい。桐敷拓馬も打ち込まれる試合が目立つなど、状態は上がっていない。
ここは先発陣が大いに奮起する必要があるが、同じく踏ん張らなければならないのが野手陣だ。ここぞの場面であと一本が出ず、得点機を逃してきたが、
「2軍で4割近い打率を残すなど、状態がいい前川の昇格を望む声は、連敗が始まった当初からありました。守備には難があるものの、ビジター6連戦でDHが使える先週は、前川を起用する絶好の機会でした。昇格がここまでズレた理由は何なのか…」(スポーツライター)
阪神を傘下に収める阪急阪神ホールディングスの株主総会(6月17日)では、「藤川監督は組織のリーダーの資質がないと思う」との意見が株主から出た。迷走はどこまで続くのか。
(石見剣)