社会
Posted on 2025年06月18日 05:58

【戦国秘史】「ミッキーマウスと同じ身長」の室町武将が将軍を殺害するまで

2025年06月18日 05:58

 室町時代、ミッキーマウスと同じような身長の武将がいたという。「三尺入道」と呼ばれた赤松満祐である。三尺といえば、およそ90センチ。ミッキーマウスの身長は約3フィート2インチ(約96.5センチ)といわれており、それよりもやや低いとされている人物だ。

 今も世界中で愛されているミッキーとは違い、赤松は傲慢な性格の嫌われ者キャラだった。応永34年(1427年)に播磨、備前、美作(現在の兵庫県、岡山県南東部)などを治めていた父・義則のあとを継ぎ、一時は武士の行政長官である侍所頭人になったが、その激しい性格はかねてから、4代将軍・足利義持に敬遠された。

 なにしろ東寺の松を無理やり引っこ抜き、植え替えさせたという逸話もあるほど、やりたい放題の人間である。義持は所領を没収し、満祐の又従兄弟の赤松持貞に与えようとした。だが満祐は、これに黙っているはずがない。京都の屋敷を焼き払い、播磨に引き上げるという暴挙に出たのである。

 一時は戦闘必至だったが、持貞が義持の側室との不倫疑惑をかけられて切腹。周囲のとりなしもあり、なんとか元の鞘に収った。

 ところが義持が死去してから、6代将軍・義教ともうまくいかなかった(5代将軍の義量は年若く、単なるお飾りの短期政権だった)。蜜月時代もあったが、義教はエキセントリックな性格で有名な将軍だ。次々と有力大名を殺してその所領を没収し、他の大名に与え始めると、疑心暗鬼になった満祐が一計を案じた。

 嘉吉元年(1441年)6月24日、京都の自宅に(結城)合戦の祝勝会という名目で義教を招き、嫡子・教康と弟・則繁に命じて将軍を殺害してしまったのである。

 いつの時代も主殺しは大罪だ。そして満祐の性格も災いした。反対勢力は幕府側の朝廷への働きかけで朝敵となり、寝返る人間が続出。最後は城山上(現・兵庫県たつの市)に籠城して幕府軍を迎え討ったが力尽き、一族69人と切腹して果てたという。

 ただ、身長90センチといえば、小学校低学年の児童ほど。そんな人物が、恐怖政治を敷いた上役である将軍の殺害計画を成功させたとは、驚きである。

(道嶋慶)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    政治
    2026年09月30日 20:00

    「再結集した公明としての新しい出発になる」記者会見で党勢拡大への意欲を示したのは、公明党の西田実仁幹事長だった。中道改革連合の分裂に伴い、離党した公明党出身の衆院議員28人が間髪を入れずに、元の所属先へと復党した。これで衆参両院合わせて49...

    記事全文を読む→
    女子アナ
    2026年10月04日 11:15

    宮根誠司アナが司会の「情報ライブミヤネ屋」(日本テレビ系)が10月2日に放送開始から約20年で最終回を迎えた。読売テレビ制作の関西ローカル放送として、2006年7月31日にスタート。2008年3月31日から全国ネット放送を開始すると、一時期...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    政治
    2026年10月05日 11:30

    アメリカ・トランプ大統領との首脳会談の場を利用し、高市早苗首相への的外れな口撃に終始したのは、中国の習近平国家主席だ。日本のメディアは米中双方が「同盟」という言葉をどう使ったかなどと、表層の言葉尻を捉えて大騒ぎしているが、完全に本質を見誤っ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/9/29発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク