セ・パ交流戦優勝のソフトバンクは、女性ファン対策にも抜かりがなかった。
川口冬弥が6月20日に支配下登録され、翌21日の阪神戦でリリーフ登板するや、1回2奪三振の華麗な1軍デビューを飾ったのだ。スポーツ紙デスクが解説する。
「2024年の育成ドラフト6位で入団した苦労人です。東海大菅生高校では一度も背番号を貰えず、城西国際大学でもヒジを故障した影響で、ほとんど登板機会に恵まれませんでした。大学卒業後に、縁あって入団した社会人クラブチームのハナマウイで、身長187センチのポテンシャルが開花。140キロ台後半から150キロの直球と落差の大きいフォークを武器に、主戦投手として活躍したことで、NPB入りを決意したといいます」
2023年12月に、四国アイランドリーグplusの徳島インディゴソックスに特別合格選手として入団。2024年にクローザーとして最優秀防御率と最多セーブを記録して、NPBのスカウト網にかかった。
今季は2軍で16試合にリリーフ登板して防御率0.98、19奪三振。1軍から声がかかるのは時間の問題だった。そして川口の貢献は、グラウンドだけにとどまらない。
「端正なルックスとモデルさながらのスタイルが、女性ファンに大人気です。今年の春季キャンプでは、育成ルーキーなのに姿を現すたび、黄色い声援が飛び交いました。夕方に練習を引き上げる頃には、女性ファンから渡された、スターバックスなどの紙袋を両手いっぱいに持っていました。そんな状態でも、子供のファンからサインを求められたら丁寧に対応している。その光景に女性ファンは『優しい~』とキュンキュンさせられていましたよ」(前出・スポーツ紙デスク)
イケメンの快投が、チームをさらに浮上させるか。