ソフトバンクの山川穂高が、自身二度目となる「不良債権化」の可能性が出てきた。6月16日に出場選手登録を抹消され、2軍で再起を図ることになったのだ。
移籍1年目の昨年は全試合で4番に座り、リーグ優勝に貢献したが、今季は調子が上がらず、5月中旬からは7番を打つようになった。
それでも本来の打撃は戻らず、6月5日の中日戦ではついにスタメンを外れた。その後もベンチスタートが続き、6月は打率1割6分7厘、0本塁打。直近5試合では19打数1安打、打率0割5分2厘では、2軍落ちも仕方がない。巨人から移籍してブレイク中の秋広優人、あるいは生え抜きのベテラン・中村晃が好成績を残せば、山川が戻る場所は完全になくなる気配だ。
そんな現状に地元福岡のマスコミ関係者は、
「山川の契約は、基本が4年で推定12億円プラス出来高といわれており、最大では20億円にもなる。今季に限っては4億5000万円プラス出来高らしいですね。故障でもないのに、これでは完全に不良債権。『粗大ゴミ』と揶揄する人もいます」
山川は西武在籍中、最終的には不起訴となった性的暴行スキャンダルで、無期限の出場停止処分を受けた過去がある。これが一度目の不良債権化だった。ただでさえ風当たりが強く、関係者やファンの見る目は厳しい。スポーツ紙デスクが言う。
「今年のソフトバクは交流戦は好調ながら、ペナントレースでは故障者が多く出て、苦戦している。もし優勝を逃せば、山川が戦犯のひとりということになるでしょうね。となれば、山川獲得にゴーサインを出した王貞治会長の顔に泥を塗ることになりかねません」
山川の代名詞である「どすこいポーズ」が再び見られるようになるのか、それともファームで埋没してしまうのか。全てはバットにかかっている。
(阿部勝彦)