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巨人⇔ソフトバンク「2対1電撃トレード」秋広優人と砂川リチャードの「悩ましい事情」

 まさに青天の霹靂といっていいトレードである。読売ジャイアンツは秋広優人内野手と中継ぎ左腕・大江竜聖を放出し、ソフトバンクホークスの「ロマン砲」砂川リチャードを獲得する2対1の交換トレードが成立したと、5月12日に発表した。

 巨人がリチャードに白羽の矢を立てた背景には、不動の4番・岡本和真が左肘靱帯損傷による長期離脱を余儀なくされたことがある。長距離砲不足をカバーするべく、昨年まで5年連続ウエスタン・リーグ本塁打王に輝いたリチャードのパンチ力に期待をかけた。

 一方のソフトバンクは、開幕から周東佑京、近藤健介、正木智也、柳田悠岐の相次ぐ戦線離脱に加え、長谷川威展と浜口遥大の負傷による左腕不足に直面。秋広が外野と一塁を守れ、大江がワンポイントからロングリリーフまでできるという補強ポイントと合致した。

 秋広と大江は、実は同じ二松学舎大付高校の出身で、ともに同校から巨人に入団した関係。高卒5年目の秋広は2023年に自己最多となる121試合の出場で10本塁打を放ったが、今季はここまでわずか7打数1安打にとどまり、出場機会が激減。大江も今季1軍登板はまだなく、活躍の場は2軍に限られていた。

 この交換トレードには、いくつかの疑問符が投げかけられている。巨人ファンにとってはまず「なぜ2対1なのか」と「将来有望な2選手を放出するリスクはないのか」。そしてリチャード獲得については「開幕1カ月半以上、1軍出場なし。プロ8年で100打席を超えたのは1年だけ」という現実だ。

 秋広についてはかねてから「阿部監督がよく思っていない」との噂が囁かれていた。これまで秋広に対しては厳しい言葉を投げかけてきたものの、それは期待の裏返しだとの解釈ではないか、との観測があったが…。とはいえ、互いに環境を変えることで、3選手が息を吹き返す可能性はあろう。

 様々な意見や疑問を封じるためには両球団とも、獲得選手を最大限に生かす戦略を立て、即戦力として結果に結び付けることが求められる。

(ケン高田)

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