スポーツ

「主砲から補欠」に落ちたソフトバンク・山川穂高がもがく「新打法」は吉か凶か

 ソフトバンクの山川穂高は「主砲」からついに「補欠」へと成り下がってしまった。6月5日の中日との交流戦でスタメン落ち。先発を外れたのはソフトバンク移籍後、初である。

 なにしろ今シーズンはここまで52試合に出場して打率2割1分2厘、9本塁打の低空飛行。得点圏打率はわずか1割6分7厘である。5月15日の西武戦からは4番を外され、しばらく7番で出場していた。

 不振のためシーズン中にもかかわらず、新打法への挑戦を始めた山川。スタメン落ちした試合後には、

「過去に打っていた形へのこだわりを捨てるわけではないけど、ここから新しいものにトライしようと思う日になった。新しい山川を作り上げられるようにしたい」

 今年で34歳を迎え、動体視力や体のキレに問題が出ているようだ。だからなのか、

「体の変化があるっていうふうに感じる。いつも通りやろうと思ったものが、うまくできない」

 と話しており、これまでのパワーとテクニックでは打てなくなっている現実を直視しているようである。

「今使っている87センチ、920グラムの重く長いバットも変更するかもしれません」(スポーツ紙デスク)

 山川はこれまで左足を高く上げて下半身を使い、その勢いでフルスイングして力をボールにぶつける、特徴的なバッティングスタイルを維持してきた。スポーツ紙デスクが続ける。

「新打法によって良さが消えてしまわないか、との懸念はありますね。豪快に見えて、実は繊細な性格です。フォームを模索して変えることで迷走し、混乱を深めて収拾がつかなくなる可能性もあります。西武の中村剛也のように、不調であろうとも、どんな時でも幹の部分だけはしっかりと残しておくことが大切でしょう」

 衰えによりレギュラーを追い落とされてしまった山川。このままでは年俸4億5000万円の代打要員になりかねない。

(佐藤実)

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