スポーツ

「急浮上ソフトバンク」と「泥沼ロッテ」の明暗を分けた「あの日」

 眠れる鷹がついに目を覚ました。5月に入ってから、ソフトバンクは12勝4敗と驚異的な巻き返しを見せているのだ。

 その原動力となったのが「あの日」だ。5月2日、みずほペイペイドームでのロッテ戦。1点ビハインドで迎えた9回裏、二死満塁のチャンスに代打として打席に立った川瀬晃は、左中間を破る二点適時二塁打を放ち、チームに劇的なサヨナラ勝ちをもたらした。

 その後も川瀬の躍進は続く。5月20日の日本ハム戦では2番・遊撃で先発出場し、6回にプロ初本塁打となる勝ち越しソロを放って、チームに勢いを与えた。まさに「ラッキーボーイ」の名にふさわしい存在感である。

 一方、同じ「あの日」を境に泥沼に沈んだのが、ロッテだ。5月2日の1点差の惜敗の翌日は完封負け。5月9日からの西武3連戦でわずか1得点にとどまり、3連敗を喫している。小さな連携ミスや継投ミスが重なり、チームは深刻なスランプに陥った。

 プロ野球では一打席、一球が流れを大きく左右する。ソフトバンクは劇的勝利をターニングポイントにして投打が噛み合い、先発投手の安定と抑えのオスナの踏ん張りで勢いを増した。対するロッテは、逆境でのひとつひとつの失敗が連鎖し、いまだに「勝ち癖」を取り戻せずにいる。

 勝利のきっかけをどう生かすか、失敗をどう跳ね返すか。両チームの明暗が示すのは、この一点に尽きるだろう。ソフトバンクはリーグトップの158得点を誇り(5月20日終了時点)、打撃が好調なのが強みだ。首位の日本ハムはうかうかしていられない。

(ケン高田)

 

カテゴリー: スポーツ   タグ: ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
横浜F・マリノス「J2降格まっしぐら」の元凶は「実績ゼロの無能監督」を送り込む「大株主CFG」
2
江戸時代の「家政婦は見た!」将軍のシモの処理をする「大奥の女中」のスパイ活動
3
フィギュアスケート織田信成「モラハラ告発裁判」で大泣き敗訴/スポーツ界を揺るがせた「あの大問題発言」
4
宮城野親方(元白鵬)が「電撃退職」する意外な理由/五月場所を10倍楽しむ「大相撲覆面座談会」(2)
5
「コメ暴言大臣の後釜に小泉進次郎」で自民党中堅議員が恐れる「コメがなければ寿司を…」