長寿番組などとモテはやされたのも今は昔。全盛期はとうに過ぎ、時代遅れどころか時流を読めない不適切ぶり。あげくの果ては、司会すげ替えで番組存続も中身はうす味に‥‥。人気にあぐらをかき、終了のタイミングを逃した、冗長ダラダラ番組に恒例の1000人アンケートがとどめを刺す!
長いモノには巻かれるな! とばかりに視聴者の憤懣やるかたなき長寿番組への不平不満が集まった。恒例1000人アンケートによる「見たくもない長寿番組」ランキングの結果は別表のとおり。堂々のワースト1位は大方の予想どおり「アッコにおまかせ!」(TBS系)に輝いた。忖度のない視聴者の意見は辛辣そのものだ。
「俺たちが見たいのは炎上した時に謝罪するアッコじゃなく、『トドみたいに見えたからそう言っただけ。それが何の問題があるんじゃ!』とブチ切れる血気盛んなアッコ。今のアッコは言いたいことも言えず、カネと欲に溺れたつまらない大人」(64歳・スナック経営)
スタートから40年、幾度かあった終了危機を乗り越え、リビングデッドと化した同番組に、道頓堀プロレスのリングアナ・マグナム北斗氏はもはやあきれ顔だ。
「まずアッコさんのトークにキレがない。昔は怖かったけど、今はその迫力が一切ないでしょ。アッコさんや梅沢富美男さんを『芸能界のご意見番』とか言うけど、いつ誰が頼んだんや?番組ではコメ価格の高騰とかも取り上げるけど、馬主やってるような人が庶民の感覚がわかるわけない。リアリティないやん」
とっくに同番組を見放している落語家の立川雲水氏は、ネットニュースなどでの悪評ぶりに憤りを隠さない。
「番組タイトルが『アッコにおまかせ!』なのに、いろんなことを知らないですよね? しかも、知らないということを恥ずかしいと思ってないフシもある。去年の都知事選の投票日には無知からなるひどいやらかしをして、“アッコのでまかせ”とさんざんネットで揶揄されましたよ」
昨年7月の東京都知事選の投票日に放送した同番組は投票の注意点を特集。投票用紙への記入方法について「漢字を間違ってしまうと無効になってしまうので、正しく書くように」と案内。しかし、直後に「候補者の名前をカタカナ、ひらがなで記入しても、候補者と特定できれば有効」と訂正し謝罪している。
「1週だけでもいいから、Mr.シャチホコに司会やらせてみたら? おもろいかもしれんよ」(マグナム氏)
ゴッド姉ちゃんの原点に立ち返り、男性タレントに鉄拳制裁を加える伝説回で幕引きを願うばかりだ。
2位はこの夏懲りずに、48回目の放送を迎える「24時間テレビ」(日本テレビ系)だ。チャリティのテイだが、出演タレントにはしっかりギャラが出ているのは周知の事実。マグナム氏は視聴者がノンキすぎると首をひねる。
「昔、ダウンタウンが吉本に無理やり司会やらされて『24時間でウン千万円くれると言われたらやるでしょ』って言うてもうたことがあったけど、タダちゃうもんな。地方でも人を集めようと売れないタレントが駆り出されるけど、全部ギャラは出てる。タクシー券が出て、あげくにケータリング食べ放題や。一方、黄色いシャツ着てるボランティアスタッフはサンドイッチのひと切れも食えへんちゃうの? そう思ったら、アホらしくて募金なんてできないよ」
この6月に鳥取地裁では、「24時間テレビ」の募金など470万円を横領した日本海テレビの幹部に対し、懲役3年が求刑された。それでも番組は続行するという。
「『今年は誰が24時間マラソン走るのでしょうか?』ってもったいぶって発表するけど、興味なし。性加害が発覚後もジャニーズ出身タレントを起用し続けているが、いっそのこと、東山紀之か藤島ジュリー景子に走らせるべき」(53歳・コンビニ経営)
禊ランで見納めランにすべし。