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記事全文を読む→ささきいさお「歌の仕事よりも前に映画俳優になっちゃった」/テリー伊藤対談(2)
テリー 今は奥さんとお2人でお住まいですか。
ささき もう2人になっちゃいましたね。隣に息子たちが住んでるので何かあると来てくれるんですけど。
テリー ああ、じゃあ安心ですね。
ささき 安心ですね。女房のほうの息子なんですけど。隣で歯医者をやってるもんですから、歯だけは毎週診てもらって。
テリー ささきさんってずっと格好いいですよね。65年前っていうと、18歳?
ささき 正確にいうと17歳の終わりぐらいですかね。
テリー 「和製プレスリー」と言われてましたけど。
ささき たまたまエルヴィスのレコードを買って聴いたら気に入っちゃって。修学旅行に行った時なんかに歌ったりしてたら、友達が「のど自慢に出ろ」って言って、日本テレビの「素人のどくらべ」っていう番組に応募したんですよ。それで出たら鐘がカンカンって鳴って、もう親戚中が大騒ぎで「プロになれ」って、すごい安易な世界でね。親戚が「(日本)コロムビアの社長を知ってるからテストに行け」って言うんですよ。
テリー すごい周りばっかり盛り上がってますね(笑)。
ささき ええ(笑)。それでテストに行ったら、堀威夫さんがいらしてて、ちょうどホリプロを作る時だったから、タレントを集めてらしたんですよ。それでギターを弾いてくれて、テストして「じゃあ、来週からうちへいらっしゃい」って、速戦即決みたいな。
テリー その時は高校生ですよね。もう背は高かったんですか。
ささき 背は175ぐらいありました。当時としては割と大きいほうで。
テリー いやぁ長身ですよ。それでこのルックスだったわけでしょう。
ささき だから、ルックスだけで歌手になっちゃったようなもんですよ。見た途端に堀さんが思ったそうです。「あ、これは和製プレスリーで売れるな」って。
テリー へぇ~。
ささき それでそのままバンドの練習に行って、ちょうど相澤(秀禎)さんがサンミュージックを作る前に堀さんと2人で「東洋企画」という芸能プロダクションをやっていた頃で。そこに所属していたバンドの前歌になれって言われて、入ることになって、ずっと稽古に通っていたんです。そしたら、いきなり「映画に出るぞ」って言われて。
テリー すごい。展開が早いですよね。
ささき そうですね(笑)。それで最初は日活映画かな。それはちょっとした役だったんですけど、その次に「今度は松竹映画に出るぞ」って、吉田喜重監督の「ろくでなし」っていうヌーヴェルヴァーグの映画に出て。その評判がよかったみたいで、次は大島渚先生の「太陽の墓場」というヌーヴェルヴァーグの第2弾に‥‥。
テリー 当時、ヌーヴェルヴァーグはブームでしたよね。
ささき そうです。大島先生が主役を探していて、「その主役に合うか会ってみたい」って言われて、お会いしたら気に入られて。それで「太陽の墓場」という映画の主役にいきなり抜擢されちゃった。だから歌の仕事よりも前に映画俳優になっちゃったみたいなね。
テリー ささきさんとしては、どっちがやりたかったんですか?
ささき ジャズ喫茶にしばらく出てたんですけど、照れ屋だから人前で歌うのが苦手なんですよ。だから親は「映画のほうがいいんじゃないか」って。松竹がちょうど「年間6本で契約しませんか」って言っていたので、親がプロダクションの社長に「1年間歌手を休業して、映画俳優をやらせてくれ」って頼んで。それが通ったものですから、松竹の専属俳優になったのが18歳の時です。
テリー じゃあ17の終わりでデビューして。トントン拍子ですね。
ささき そうですね。デビューして半年も経たずにいきなり映画の主役をやるようになって、自分ではわけがわからなかったですね。
ゲスト:ささきいさお 1942年、東京都生まれ。1960年、エルヴィス・プレスリーの日本語カバー曲でデビュー。歌手業と並行して俳優活動も始め、同年、大島渚監督の映画「太陽の墓場」に出演するなど、多くの松竹ヌーヴェルヴァーグ作品に出演。1968年、プレスリーの主演映画「燃える平原児」の吹き替えを機に声優業も開始。1972年、「科学忍者隊ガッチャマン」でアニメ声優デビュー。翌年、「新造人間キャシャーン」の主題歌を担当。以降、多くのアニメ・特撮作品の主題歌などを担当し、「宇宙戦艦ヤマト」「銀河鉄道999」の主題歌はミリオンセラーを記録した。7月16日、「ささきいさお デビュー65周年記念ベストコレクション」発売。7月20日、「ささきいさおデビュー65周年記念~仲間と祝う復活祭~」をZepp Haneda(東京)で開催。
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