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記事全文を読む→井倉光一「1000円札に電話番号を書いて」/テリー伊藤対談(3)
テリー 暴走族、サーファー、バンドマンって、イクラちゃんはずっとモテてるでしょう?
井倉 物心ついた頃からモテなかったことがないです(笑)。
テリー それって向こうから来るの?
井倉 来ます(笑)。
テリー どうやるの?
井倉 わかんないです。何となく話してるうちに。
テリー イクラちゃんはしゃべりもうまいからな。来るのは不良っぽい子?
井倉 僕はけっこうマジメな女の子が好きで。マジメな女の子って不良が好きなんですよね。開けてはいけない扉を、ちょっと開けてみたくなる(笑)。
テリー 同時に何人も付き合うの?
井倉 そうですね。絶えず彼女がいて。他に必ず4、5人は日替わり弁当みたいな女の子が。
テリー いいですね、言い方に品がなくて(笑)。そういう子とはどうやって別れるの?
井倉 別れ話はしないです。面倒くさいから。もう次がいますから、そういう子に構ってられないので。
テリー じゃあ電話が来ても出ないんだ。
井倉 出ないです。その頃、携帯ってないじゃないですか。ただ、女の子が家に来ちゃうんですよね。それは父親に任せて。
テリー どういうこと?
井倉 例えばバンドを始めた頃って、新宿の「ルイード」っていうライブハウスに出ていて。そこは楽屋口がないからお客さんと同じところから帰るしかないんですけど、その時にいつも4人ぐらい彼女が来るんですよ。
テリー 彼女がいっぺんに集まっちゃうんだ。
井倉 はい。でも、その時の一番新しい彼女と帰りたいじゃないですか。それを引き受けるのが父親の役割で。みんなを集めて「悪いな。あいつ、ホントに悪い奴なんだ」ってなだめてもらうんですよ(笑)。
テリー アハハ。血筋というか何というか。でも、そうやって遊び呆けてたイクラちゃんが、「この人と一緒になろう」と思ったのが今の奥さんでしょう。結婚はいくつの時?
井倉 一緒に住み始めたのは28です。デビューしてすぐの時に結婚しようと思うぐらい好きになった1個上の彼女がいたんですけど、いろいろあって、その子が自殺しちゃったんです。さすがにショックで。
テリー 何だったの?
井倉 いろいろ事情があったみたいで。後からわかったんですけど。で、そんなことがあって音楽活動も半年ぐらい止まっちゃって。デビューしたもののバーッと売れるわけでもなく、食えるレベルではなくて。
テリー そうかぁ。
井倉 それで腐ってる時に、暴走族の頃からアメ車が好きだった男の先輩がいて、今も大きなアメ車屋をやってるんですけど。その人が、「プラプラしてるのもったいないだろ。お前しゃべるの得意なんだから、うちでセールスやれ」って言ってくれて、25ぐらいからそこで働くようになり、アメ車と商売を覚えて。半年ぐらい経った頃に「俺、もう自分でできるな」と。
テリー へぇ〜。そのへんがやっぱり優秀だよね。
井倉 それで独立して、車関係の仕事をやってるうちに、(横浜銀蝿の)翔さんがやってた「土曜深夜族」っていうTBSの番組に呼ばれて、「イクラちゃん」っていう名前がパッと世の中に出て。
テリー そうだよね。
井倉 その頃にあるパーティーで知り合ったのが奥さんで。それまで彼女を失ったショックもあって、結婚する気はなかったんですけど、会った瞬間に「あ、この子と結婚しよう」って閃いたんですよ。でも俺のこと好きじゃなさそうで、電話番号を紙に書いて渡すと捨てられちゃうから、1000円札に俺の電話番号を書いて渡したんです。そしたら、まんまとかかってきて。
テリー さすがだね。
井倉 この前、その1000円を見せられて、恥ずかしかったですけどね(笑)。
テリー あ、まだ持ってるんだ。いいね。そのTシャツ作ろうよ。
井倉 アハハハハハ。売りましょうか、(テリーと運営している)「バックドロップ・ガレージ」で(笑)。そこから37年間、ずっと一緒にいますね。
ゲスト:井倉光一(いぐら・こういち)1961年、神奈川県生まれ。1984年、「ザ・ムーンドッグス」結成。「イクラちゃん」の愛称で多くのバラエティー番組にも出演。1996年のバンド活動休止以降は、主に自動車関係の仕事に従事。現在もミュージシャンおよび「有限会社ガレージムーンドッグス」の取締役として、1993年よりアメリカンフェスティバル(IKURA'sAMEFES)を企画制作し、富士スピードウェイで開催している。ニューアルバム「Woman」発売中。「イクラLIVE アダルト・サマー・バケーション」が8月11日にリビエラ逗子マリーナオーシャンズ・ディスコ、9月23日に逗子サーファーズで開催される。
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