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記事全文を読む→三浦瑠麗「自民党の凋落」と「日本の未来」を斬る!〈後編〉(3)参政党バブルに仲間割れの危惧
参政党は選挙期間中に訴えてきた主張をトーンダウンさせている。消費税は段階的廃止となり、核武装も「今すぐ」ではなく「議論すべき」に変わった。外国人問題も「特に外国人が優遇されている例はない」とまで言い出すほど。参政党フィーバーはやはり一過性なのか。
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当然、今はバブルです。でも参政党の強みは“地上戦”も応援する人員が多いということ。選挙でも50代の投票率が高いのがその証拠。それだけ政治への熱量を持つ支持者が集まっているのは大きいですし、それがすぐに冷めるとは思えません。これは誤解している人が多いのですが、ポピュリスト政党の常として「公約一つひとつの中身の実現可能性は問われにくい」。むしろリスクがあるとすれば、この先の党内での“仲間割れ”でしょうね。
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SNSとメディア、政治を報ずることを巡って今回の参院選がもたらした問題点と言えば、それぞれどんなことが挙げられるか。
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ネットの影響に問題があるとすれば、触れる時間が長い情報だけを吸収しがち。いわゆる“エコーチェンバー”(自分と似た思考ばかりに触れることで視野が狭まる。タコツボ化)が起こりやすいことです。「103万円の壁」「日本人ファースト」などのワンイシューがすっと通る状況もその証拠です。
あまり新聞を持ち上げたくもないんですけれど、新聞って様々な情報が自然に目に入るからバランスよく色んなものが吸収できるという利点がある。ただ、1つのメディアだけの視聴になるとエコーチェンバー化は同じ。必要なのは摂取する情報のバランスです。
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参院選の投票率は3年前の選挙に比べて6.46ポイント上昇して約60%になった。政治への関心が高まっているのだとすれば、この流れで日本の政治がより成熟していくことも考えられるか。
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それはどうでしょう。関心があるのはどの政党がどれくらい支持を得たとか、野球で贔屓のチームが勝った、負けたみたいな感じですよね。あとは石破政権がどうなるかみたいなちょっと先の未来が知りたいだけ。メディアもそうした報道が中心になっている。この状況を放っておくのはすごく危険です。素人の政党がいきなり伸びて、例えば国家として交渉の最前線に立とうにもまともなリーダーが不在なんて話になるかもしれない。自民党の支配が壊れると大変なことになるぞと森山裕幹事長が言ったらしいけれど、「それをあなたが言いますか?」と思いつつも一面の真実ではあるわけです。
有権者に何が求められるのかというと、お酒飲みながらの政治談義だと私は思うんです。政党支持とかまで突っ込むとギクシャクする危険があるから、ニュースに引っ掛けて政治とか政策の話でダベるとか、ダベっているのを聞くだけでもいい。それは例えば、レストランでメニューから黙って選ぶのと、店員さんとコミュニケーションをとりながら選ぶのでは同じものを選んだとしても満足度が違うのと一緒で、政治も過程が重要なのです。どこの政党でも投票することこそ大事だとか言うけれど、それは違う。
ちゃんとプロセスを踏んで納得して、「あなたなりの正解に投票してね」っていうのが私のスタンス。「失敗したな、この政党はやっぱり良くなかったな」と思うことがあるかもしれないけど、それが健全な政治参加じゃないでしょうか。
三浦瑠麗(みうら・るり)1980(昭和55)年、神奈川県生まれ。国際政治学者、山猫総合研究所代表。著書に『ひとりになること』『日本の分断』など多数。
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