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記事全文を読む→「とにかくバットに当たらない」巨人・リチャードがソフトバンク時代の「取扱説明書」を覆し始めた本塁打量産
東京ドームを揺るがせたのは、規格外の一撃だった。
DeNAドラ1右腕・竹田祐の143キロフォークを完璧に捉えた瞬間、打球は打球速度185キロ、角度25度、推定147メートルの放物線を描き、左翼上段の「太田胃散」看板を直撃――賞金100万円を叩き出す衝撃弾となった。
この数字がどれほど異次元かは、MLBの記録と比べれば明らかだ。今季最長弾はマイク・トラウト(エンゼルス)の484フィート(約147.5メートル)。480フィート級はシーズンでも数本しか出ない。打球速度185キロも大谷翔平クラスが年に数度記録するほどであり、リチャードの一発が“世界基準”のスケールであることを証明した。
しかも、これは単発の花火ではない。8月19日の満塁弾を皮切りに、21日、22日、24日とホームランを量産。直近6試合で打率3割6分4厘、4本塁打、13打点と完全に“覚醒モード”に入っている。
年齢26歳、年俸わずか1000万円。ソフトバンクから秋広優人とのトレードで巨人入りした際は「長打力は一級品だが、とにかくバットに当たらない」との“トリセツ(取扱説明書)”がSBファンから巨人ファンに送られていた。しかし今は、甘い変化球は逃さず仕留め、150キロ超の直球も対応。さらに四球を選ぶ姿まで見せ、課題だった選球眼も改善傾向にある。
もちろん粗さは残る。6試合で7三振と、まだボール球に手を出す場面もある。それでも首脳陣が辛抱強く育てれば、岡本和真や佐藤輝明をも凌駕する“日本屈指の主砲”に成長する可能性を秘める。
巨人は山川穂高の獲得を見送ったが、もしかするとリチャードが“山川超え”の答えを出すかもしれない。東京ドームで生まれた特大弾は、その未来を強烈に予感させる一撃となった。
(ケン高田)
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