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記事全文を読む→江戸時代の「大盗賊団の首領」真刀徳次郎は東北から関東一円を荒らしまくったのに「みずぼらしい姿」で捕まったのはなぜか
市中引き回しの上、獄門、さらし首になる前、あの鬼平から死に装束を買ってもらった大盗賊がいる。
江戸時代、数十人の手下を引き連れて、現在の東北地方から関東一円まで広域を荒らしまくり、その数は数百件を超えた。この盗賊団の首領こそが真刀徳次郎、またの名を神稲小僧という。
徳次郎は上野の出身で、神道流の使い手であり、強盗団は悪の限りを尽くした。町家だけでなく、農家や寺にまで押し入り、金品を強奪する広域犯罪集団である。この時代でも現在の警察のように管轄があり、江戸ならば江戸町奉行所、天領なら代官所などが犯罪を取り締まる。
しかし、あまりにも犯罪が広域に及んだため、徳次郎たちの取り締まりを任されたのが、鬼平こと長谷川平蔵を頭とする火付盗賊改方だった。
「幕府時代届申渡抄録」によると、徳次郎たちは「道中御用」という絵符を立てて帯刀した幕府役人に変装し、強盗に入ったり移動したり。そのため足取りはなかなか掴めなかったが、寛永元年(1789年)、埼玉・大宮の四恩寺にある閻魔堂に潜んでいたところを、一網打尽にされた。
かなりの金品を奪ったはずだったが、酒や女、博打に散財してしまい、捕まった際は、みずぼらしい格好だったという。10両盗めば首が飛ぶ、死罪になる時代である。当然、徳次郎も死罪になると決まっていたが、その前に牢に入れられ、取り調べがある。
仮にも大盗賊団の首領である。みずぼらしい姿で牢屋に入ることを哀れに感じたのだろう。平蔵は、3両の自腹を切って、衣服を整えさせたという。
徳次郎の獄門首は3日間、大宮宿で晒されたが、実は「江戸に送られて鈴ヶ森で処刑された」との説もある。享年29。
なお、徳次郎を捕縛した平蔵の名は、これで世間に広まったというから、3両は無駄ではなかったかもしれない。
(道嶋慶)
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