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記事全文を読む→〈推し麺トリビア〉富士そばには住所を公表しない「湾岸食堂店」が存在/「立ち食いそばチェーン店」三国志
多くの店舗を抱える3大チェーンだけに、知られざるエピソードが満載。各店の推し麺をチェックしつつ、細かすぎる豆知識を授けよう。
まずは、いまだ立ち食いそばチェーン未体験という読者のために、お勧めのメニューを紹介しておこう。富士そばライタ ーの名嘉山直哉氏は、富士そばの「紅生姜天そば」を推す。
「刻んだ紅生姜と、玉ねぎのかき揚げが乗っています。紅生姜の酸味と玉ねぎの甘味が絶妙で、少しクセはありますが、コアなファンが多いです。数年前にカップ麺が販売されたのですが、数あるメニューの中から選ばれたのが、この紅生姜天そば。富士そばにとって、看板メニューの1つと言えます。また、そば屋でありながら、全店舗で販売しているラーメンも麺が本当においしい」
ゆで太郎マニアの馬込坂多氏は、同店の2商品をチョイスした。
「『太郎三昧そば』は天ぷら、とろろ、おろしの3種がそれぞれ小盛で楽しめます。限定メニューだったのですが、昨年、ゆで太郎システムが20周年ということで再発売され、あまりの人気のために今年復活していました。さらには長らく売り上げトップの座をキープし続けた『もり』『かけ』の牙城を初めて崩したのが『冷し薬味そば』です。具がたくさん乗っていて見た目も華やかなので、女性に人気があります」
ちなみに、ゆで太郎には別業態の「もつ次郎」を併設している店舗がある。行き当たった場合には、試してほしい食べ方があるそうだ。
「『もつ次郞』との併設店には一味、七味、すりゴマ、ゴマ油がブレンドされた『赤鬼』という調味料があるのですが、これをカレーライスに入れると、めちゃくちゃおいしいです。ゆで太郎のカレーはクミン、コリアンダー、ターメリックという3つの香辛料しか使っていないので、シンプルなスパイシー味。そこに赤鬼を足すことで、複雑なうまみが増すのです」(前出・馬込氏)
小諸そばのお勧めは、大衆そば・立ち食いそば研究家の坂崎仁紀氏に聞いてみた。
「『冷したぬき』がすごく人気ですね。麺が多めの『二枚冷したぬき』は満足感もありますよ」
ところで、立ち食いそばの人気メニューといえば、「コロッケそば」が定番として思い出される。天ぷらではなくフライとのマッチングは一見奇抜に思えるが、誕生の裏には日本の食文化の進化と密接な関係があったのだ。
「立ち食いそばがスタートした昭和40年代に、ちょうど冷凍食品の販売も始まりました。当時、お肉屋さんのコロッケはラードで揚げていたので、胃もたれしたものです。一方で、立ち食いそば屋は冷凍のコロッケを植物油で揚げていたので、軽くて胃がもたれない。それで人気が出ました。天ぷらはすでにありましたが、他に何かないかということでコロッケに白羽の矢が立ったのです」(前出・坂崎氏)
そのコロッケそばに対する温度差は、各社で顕著に出ている。
「富士そばはコロッケそば推しです。東京名物として宣伝しようと、一時期『コロッケそばを広めようの会』があったほどで、普及活動をしていた。3社の中では、小諸そばだけコロッケそばを扱っていません。自分たちは立ち食いそばというジャンルではない、という認識なのかもしれないですね。本格そばのファストフード版という考え方なのかもしれません」(前出・名嘉山氏)
なるほど、サイドメニュー1つとっても個性が出るものだ。ゆで太郎にも、並々ならぬこだわりのメニューが存在する。
「ほっかほっか亭出身の池田社長が、ゆで太郎でも提供したいと、食材にこだわって再現したのが『のり弁』です。白身魚は捕った瞬間に冷凍しているので鮮度が抜群。ちくわは太刀魚を使用しているので甘味が強く、のりは播磨灘の高級品。かつお節は枕崎、醬油は銚子産。ちなみに、店舗では丼で提供されるので『のり丼』ですが、テイクアウトすると『のり弁』にしてくれます」(前出・馬込氏)
各店長の裁量が大きい富士そばでは、私たちの想像を超える珍メニューが平然と登場することがある。
「もう終売してしまいましたが、浜松町店の『まるごとトマトそば』は、温かいそばの上に湯むきしたトマトが丸ごと乗っていて豪快でした。津田沼店には『明太カルボナーラそば』『バターチキンカレーライス』などもあります。店長がアイデアマンで、オリジナルメニューが多いのです」(前出・名嘉山氏)
メニューもさることながら、各社の特色はそこかしこに顔を出している。
「富士そばに『湾岸食堂店』という名称の店舗がある。ところが、求人は出ているのに、住所は出ていません。『お台場のある施設』としか書かれていないのですが、実は警察署の中にあって一般利用はできないのです。また、今や座って食べることもできる立ち食いそばチェーンですが、富士そばでは、笹塚店だけが唯一、立ち食いのみのスタイル。8人も入れば満員状態となり、貴重な店舗なので『富士そば遺産』と呼ばれていまず」(前出・名嘉山氏)
お得なサービスといえば、ゆで太郎を思い浮かべる達人は多い。
「8枚セットの無料クーポン券が3カ月に1度、配布されます。実はかなりの数を刷っているので、余ると次の月の1週間で再配布されるのです」(前出・馬込氏)
さて、小諸そばに入店すると、店内には目を引く札が掲げられている。
「『小諸道場段位』といって、店内で働くスタッフの実力が可視化されています。例えば、○○さんは『そば茹で三級』『そば盛り五級』『天ぷら二級』と項目ごとに評価されていて、総合で○段というように段位が与えられています。しかも顔写真入り。働く人にとってもモチベーションが上がると思いますよ」(前出・坂崎氏)
群雄割拠の中にあっても、「おいしさ」だけでなく「楽しさ」も追求するのが、立ち食いそばチェーン店隆盛の秘密なのだ。
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