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記事全文を読む→「今年もMVP候補」大谷翔平に立ちはだかる「予想外の伏兵」玄人好みの視点で急浮上したのは「スランプなしの鈴木誠也」だった
大谷翔平の前に「予想外の伏兵」が出現した。MLB公式サイトが「9月には何が懸かっているのか? たくさんのことがある」のタイトルで、シーズン終盤の展望や数々の個人タイトル、賞レースの予想特集を掲載した。
興味深かったのは、ナ・リーグのMVP予想だ。依然として「大谷優勢」の声が多く、あえてライバルを挙げるならば、本塁打部門トップのカイル・シュワバー(フィリーズ)、リーグ最多安打のトレイ・ターナー(フィリーズ)、走攻守揃ったピート・クロウ=アームストロング(カブス)だと紹介されている。しかし、ライバルはこの3人だけではなかった。鈴木誠也(カブス)の存在があるのだ。
前半戦は打点王争いのトップを走り、「なぜオールスターに選ばれなかったのか」と地元シカゴのメディアは、鈴木擁護の記事を連日、掲載していた。
「カブス打線ではピート・クロウ=アームストロングとカイル・カッターばかりが注目されており、この2人の打撃成績がダウンするのに従って、チームは首位戦線から離脱していきました。鈴木はシーズンを通して、安定した成績を残しています」(現地記者)
大谷がMVPに選ばれたら3年連続。米メディアは「来季の見どころ」として、バリー・ボンズの4年連続に並ぶための挑戦を挙げていたが、そもそもMVPは、現地記者の投票で決まる。「やっぱり、大谷しかいない」の声は確かに強いが、そんな時の方がむしろ「危険」なのかもしれない。
「他の記者が大谷に投票すること」を見越して、いかにも玄人好みしそうな選手を選んだり、奇を衒った投票をするケースが過去にあったからだ。
その「玄人好み」の視点で浮上してきたのが、大きなスランプもなく安定した成績を残している鈴木というわけだ。
「鈴木は打点王争いで5位。得点圏打率、出塁率は3割を超えています。本人はまだ守備に就きたいとしていますが、主にDHに回り、打撃に専念したことで成績が上がりました」(前出・現地記者)
「DHはMVPに選ばれにくい」と言われるが、昨年それを打ち破ったのが大谷だ。鈴木が投票を伸ばす可能性はある。
「鈴木が大谷と同じナ・リーグにいて、DHのポジションが被らなければ、日本のメディアは今季の活躍を紹介したはず」(NPB関係者)
来春のWBCでは「1番・大谷、4番・鈴木」の打順が予想されている。侍ジャパンで鈴木は外野守備に入るそうだが、そこで守備でもいいところを見せなければ、DHで大谷と被る立ち位置からはなかなか抜け出せないだろう。
(飯山満/スポーツライター)
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