政治
Posted on 2025年09月06日 14:00

中国共産党の寿命は尽きた? ソ連崩壊から見える「70年限界説」

2025年09月06日 14:00

 中国共産党の機関紙「人民日報」系の環球時報は8月末、「二つのイベントに世界が注目している」と誇らしげに伝えた。

 そのイベントとは「上海協力機構首脳会議」と「抗日戦勝80年」だ。だが、実際にはこれらは中国共産党の「寿命」が限界に達していることを象徴している。

 上海協力機構は1996年に中国、ロシア、カザフスタン、キルギス、タジキスタンの5ヵ国による「上海ファイブ」として発足し、2001年に現在の形へと発展した。当時の中国は「世界の工場」と呼ばれ、先進国から資金と技術が流れ込み、経済は急成長していた。

 しかし現在は、米国の対中強硬政策と不動産バブル崩壊が重なり、中国経済は深刻な停滞に陥っている。

 ここで重要なのは「イデオロギー国家の寿命」である。ソ連は1922年の建国から69年後の1991年に崩壊した。軍事・経済大国だったにもかかわらず、アフガニスタン侵攻をきっかけに体制は瓦解した。この歴史から「イデオロギー国家の寿命はおよそ70年」という定説が広まった。

 中国共産党は1949年に建国。習近平氏が国家主席に就任した2013年の時点で、すでにその「限界点」が近づいていた。18年の二期目は建国69年目、そして現在の三期目は「70年説」を超えた状況だ。しかも米国は、中国を民主化に導くどころか、いまや発展を阻む最大の壁となっている。

 習近平政権はいま、国民に「明日は豊かになれる」という希望を与えられない。不満を抑えるために監視体制を強化するしかなく、共産党の存在理由そのものが揺らいでいる。

 さらに権力者は選挙で選ばれていない。党内の駆け引きと権力闘争で地位を得ただけで、正統性はない。そのため政敵を排除することに血道をあげる。

 今回の「抗日戦勝80周年」軍事パレードもその延長線上にある。共産党政権は国威を誇示しつつ、日本への敵意をあおり、国民の不満を外に向けることで延命を図っているのだ。

(ジャーナリスト・団勇人)

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2026年05月27日 12:30

    問題発言をめぐる「あの×鈴木紗理奈」のバトルが、第2ラウンドに突入しようとしている。大騒動の発端となったのは、歌手・タレントのあのが出演する冠番組「あのちゃんねる」(テレビ朝日系)の、5月18日深夜の放送だ。お題に答えてシュートを決めるゲー...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    芸能
    2026年06月02日 12:30

    黒谷友香、市川由衣、勝地涼らが相次いで所属事務所から退所するとの発表が5月31日にあったが、一夜明けた6月1日、とんでもないトラブルに発展しそうな若手女優の事務所退所騒動が起きた。その女優は尾碕真花(おさき・いちか)。自身のインスタグラムで...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    スポーツ
    2026年06月03日 11:45

    通称「ゾンビたばこ」と呼ばれる指定薬物問題「エトミデート」事件で揺れる広島カープが「危険水域」に入っている。昨年12月に自宅で吸引使用した羽月隆太郎元選手は拘禁刑1年、執行猶予3年の実刑判決が確定。さらに自らTikTokで動画配信を行い、「...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/5/26発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク