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記事全文を読む→徳光和夫「長嶋さんが打って『よし、俺も明日頑張ろう』」/テリー伊藤対談(4)
テリー 2004年にミスターは志半ばで倒れるじゃないですか。それまで僕らは太陽みたいな、躍動する長嶋さんしか知らなかったんですけれども。あの状況を、当時はどう感じたんですか。
徳光 でもね、やっぱりそこからの切り替えがすごいと思いましたね。あの時に侍ジャパンの監督になれずに倒れてしまったと。国際舞台でチャンピオンになるという夢がそこで途切れてしまったわけですよ。ところが今度は「リハビリをする長嶋茂雄を見せよう」ということで。とてもじゃないけれどもリハビリできる状態じゃないところから、とにかくリハビリできるまで回復させて、目黒の公園をだいたい2時間ぐらい、毎日のように歩いたわけですよね。
テリー それはやっぱりリハビリする姿をみんなに見せたかった?
徳光 そうですね。長嶋さんの80歳の誕生パーティーの時に初めて聞いたんですけれども。「私と同じようにリハビリに励んでいる人が全国に240万人いる。もし、少しでもそういう人たちの勇気づけになるのであれば、リハビリの姿を見せることはよいことだ」と。
テリー 長嶋さんが言ったんですか?
徳光 そういったニュアンスのことをね。そんなに押しつけがましくおっしゃる方ではないですから。でも、「これが右半身が動かなくなって以降の長嶋茂雄の役割だ」っていうことだと僕は受け止めたんですよね。
テリー その通りだと思います。
徳光 そういう意味で長嶋さんは、長嶋茂雄という人生を貫き通した。他人への影響力が確実にあるということは認識してらしたと思うんだけれども、そういうことはあえて言わずにね。僕はそこが本当にすごいと思うんだよなぁ。
テリー そうですね。僕も長嶋さんが亡くなって、いくつかコメントを出させてもらったんですけど、「ミスターだけがカラーだった」って言ってるんですよ。あの時代の空気感、戦後の貧しさみたいな中で、まだテレビもモノクロだった時代に長嶋さんだけがカラーに見えて。「何でこの人だけ色が違うんだろう」って思ってたんですけど。
徳光 へぇ。それ、おもしろいね。「ミスターだけ天然色」っていうのは。
テリー 僕にはそう見えたんですよね。
徳光 テレビが一般の家庭にも普及し始めた昭和34、35年に長嶋さんは一番活躍したじゃないですか。そうすると、サラリーマンが家に帰って、ビール片手に野球を見ていると、「ここで打ってほしい」っていう時にパーンと長嶋さんが打ってくれるわけだよね。
テリー そうですね。
徳光 と、その日に持っていた会社への不満を、長嶋茂雄がビールの泡と共に消してくれる。それで「よし、俺も明日頑張ろう」っていうようなことが、当時の経済成長に結びついたんじゃないかなって勝手に思ってるんだけどね。
テリー いや、ほんとに。その通りだと思いますよ。
徳光 そうだよね。そのぐらいの影響力がある人だった。
テリー でも、こうやってお話を伺うと、徳光さんには120歳までお元気でいてもらわないといけないな。
徳光 いやいやいや。
テリー いや、それでミスターの伝道師になってもらわないと。もうあの時代の空気感をちゃんとわかった上でミスターの話をできる人がほんとにいないじゃないですか。だから、ミスターが「野球の伝道師」だったように、徳光さんには「ミスターの伝道師」になってほしいですね。
徳光 知ってる話は、また機会があればさせてもらいたいと思いますね。いろいろな人から伺った話も含めて。ほんとに長嶋さんに導かれた人生なので、感謝しかないですね。
テリーからひと言
まだ世に出てない長嶋さんのエピソードがたくさんありそうだな。また、いろいろと聞かせてください。で、今回でこの連載は最終回。皆さん、長い間ありがとう。またどこかでお会いしましょう!
ゲスト:徳光和夫(とくみつ・かずお)1941年、東京都生まれ。立教大学卒業後の1963年、日本テレビ入社。プロレス中継をはじめ、「うわさのチャンネル」「紅白歌のベストテン」などに出演。特に1979年3月スタートの「ズームイン!!朝! 」では総合司会を9年間務め、同局の顔に。1989年、フリーアナウンサーに転身。「24時間テレビ」や「世界ウルルン滞在記」(毎日放送・TBS系)など多くの人気番組で司会を務めた。現在は「路線バスで寄り道の旅」(テレビ朝日系)、「徳光和夫の名曲にっぽん」(BSテレ東)、「プロ野球 レジェン堂」(BSフジ)、「徳光和夫 とくモリ! 歌謡サタデー」(ニッポン放送)、YouTube「人生ジャイアンツ」(日テレジータス公式)などにレギュラー出演中。
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