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記事全文を読む→岩井ジョニ男&タモリ「愛車モンキーで乗りつけ自宅前で弟子入り志願」/大物芸人「知られざる師弟のキズナ」
「う〜ん、オイルショック!」のギャグでおなじみの謎多き芸人、岩井ジョニ男(51)。90年代前半から約4年半にも及ぶ付き人生活で学んだ、師匠タモリ流の芸人哲学や、売れるための秘訣とは?
当時は、お笑いの養成所がほとんどなかったですから、芸人になるためには、誰かの弟子になる必要があったんです。でも、ビートたけしさんや志村けんさんはちょっと厳しそうだなって(笑)。タモリさん(80)は、優しそうだし、インテリ風で芸人っぽくなくて。高校生の頃にはタモリさんの本も読んでいて、考え方に共感していたことも弟子入りを決めた理由でした。
それで、偶然にもその時、働いていたお店のお客さんが、タモリさんの自宅を知ってるって聞いたので、すぐに住所を教えてもらったんです。それでもう、当時の愛車、ホンダのモンキーに乗って、決死の覚悟で弟子入りに行きましたよ。あれから何十年と経ちましたが、今もまだ、タモリさんとの初対面は忘れられません。朝9時頃、インターフォンを押して、土下座の状態で待っていたら、タモリさんがさっと現れましてね。もう何度も練習してきた通りに「弟子にしてください!」ってお願いしたら、拍子抜けするぐらいあっさりと「ウチは弟子とってないから」って(笑)。それから49日間連続でタモリさんの自宅に弟子入り志願に行くわけですけど、日本全国から僕のような志願者が続々とやってくるんです。だから、タモリさんも忙しいから、一人一人を相手にしていられないっていうのもあったんだと思います。
結局、弟子入り志願の期間中に、(新宿の)アルタ前とご自宅の両方で待機したら「どっちかひとつでいいんじゃないか」と忠告されたり、自宅に入れてもらったら「この世界はフィーリングだからそれを君に教えることはできない。だからもう来ないでくれ」って正式に断られたりとか、いろいろあったんですが、最終的には根負けしたんですかね。3カ月間の見習いからスタートすることができたんです。
それでもううれしさのあまり舞い上がってしまって。芸人たるもの、常日頃から面白くなきゃいけないって思って、付き人初日に全裸で行ったんですよ。タモリさんの車の運転席に裸の状態で座って、ニコニコしながら待ってたら‥‥付き人の先輩が「何やってんだ! タモリさんはそういうのがいちばん嫌いなんだ!」って(笑)。タモリさんに見られていたら即刻クビだったでしょうね。
それから約4年半、付き人をしていましたが、遅刻とかそういうので怒られたことがないんですよ。芸に関しては、その都度教えてもらうこともありました。
例えば、ある時、タモリさんを含めて、テレビスタッフの方々と食事をしていた時に、「普段はどんなネタをしてるの?」って聞かれて、少し考えちゃったんですよ。それで芸を披露できないまま、食事が運ばれてきて、その話題が途中でウヤムヤになって。すると、車に戻ってから、「おまえ何ですぐにやらないんだ! うまい料理も冷めたらまずいだろ? チャンスはそんなに来ないぞ。だからすぐにやれ!」って。あれは強く言われましたね。
あと、タモリさんのラジオ番組で、中継レポーターをした時もそうでしたね。いろいろ考えすぎて、昭和の歌謡ショーの司会みたいなしゃべりでレポートをしてみたんです。その時も、車に戻ってから「何やってんだ、気取ってるのがいちばんダメなんだよ」って。結婚式のスピーチがつまらないのは、普段の関係性を無視して気取ってるからだ。自然体で話せばいいんだって。要するに、その時の自分に似合わない芸はするなって言われたんです。それからその言葉を肝に銘じました。
今もまだ認めてもらったとは思っていないんですけど、付き人を終えて何年も経った後、関根勤さんの「カンコンキンシアター」に出演した時、タモリさんが見に来られてね。舞台後の楽屋で、僕のことを「ジョニ男」って呼んでくれたんですよ。なんか、その一言でやっと芸人として少しだけ認めてもらったのかなって。タモリさんみたいな偉大な人にはなれませんが気取らずにいきたいと思います。う〜ん、オイルショック!
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