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記事全文を読む→原田龍二「誰がなんと言おうと霊はいる!」〈今週の龍言〉プロレスラーたるもの恐れられなけきゃいけない、を体験した
40~50年前の記憶を辿りながら、「ヤング龍二」について語ろうと思います。
生まれたのは東京・武蔵野市の武蔵境です。4歳の時、僕は入園を予定していた幼稚園を目の前にして、
「ここに行くのは絶対に嫌だーーッ」
と、尋常じゃない猛抵抗をしたみたいで、今でもその大暴れした記憶は薄っすら覚えています。僕の渾身の駄々っ子ぶりが通りまして、その幼稚園には入園せずに、足立区の竹ノ塚へと引っ越すことになりました。
親父は電気会社に勤めるサラリーマンです。特に仕事の都合で、竹ノ塚近辺に引っ越したわけでもなさそうなんですよ。
「入園拒否」に端を発したこの転居は、僕の人生にとって分岐点だったと思うんですよね。
親戚、僕の父のお姉さんの旦那さん、つまり義理のおじさんが建設会社の社長だったんです。そのおじさんが新日本プロレスのタニマチだったんですね。今はもう離婚しちゃって縁がないんですけど、その人の家にアントニオ猪木さんが来るんですよ。
写真が一緒にあって、僕の祖父と猪木さんがツーショットの写真も、僕の実家の祖父の部屋に飾ってあったんです。
祖父は結構、背が高くてガタイがいいんで、公称190センチの猪木さんと並んでいる写真を見てもプロレスラーだとはわからず、
「この人、誰?」
とずっと思ってましたね。
ある日、新日本プロレスが越谷市立体育館の興行に来たんです。僕たち兄弟2人は猪木さんの控え室に入れたんですよ。これはタニマチの親戚だった特権ですね。
はっきりと覚えてるのですが、僕は猪木さんがプリントされている子供用のTシャツを着用、腕のところに赤い線が入っていました。
弟(本宮泰風)はブルーの線が入った藤波辰巳(現・辰爾)さんのTシャツを着ていましたね。
猪木さんは薄暗い控室でこれから試合という感じですでにトランクス、リングシューズも履いて座ってました。
これがプロレスラーを初めて目の当たりにした体験です。まだ幼稚園児ですから、こんな体験は誰よりも早かったと思います。
で、猪木さんよりもさらに強烈な印象が残っているのが、初期の新日本プロレスのエース外国人レスラー、「死神」「鋼鉄男」のニックネームを持ち、パワーズロック(8の字固め)が得意技だったジョニー・パワーズです。
猪木さんの控室を訪ねた後だったと思うんですけど、そのジョニー・パワーズに大きな声と身ぶりで、
「ワァ~~#●△×!!」
と脅かされたのがすごく怖かった。もちろん何を言ってるかわからないし、誰だかわからない白人のおじさんだったんですが、後々調べてみたらジョニー・パワーズというすごいレスラーだったというわけです。
ザ・シーク、タイガー・ジェット・シン、スタン・ハンセン、ブルーザー・ブロディといった、名だたる往年の外国人レスラーたちは、必ず入場シーンに見せ場があります。
奇声を発しながら、客席になだれ込んで、並べられたパイプ椅子をメチャクチャにして暴れ回る。当然、お客さんは逃げ惑いますよね。
「プロレスラーたるもの恐れられなきゃいけない」
御多分に漏れずジョニー・パワーズはリング上でもリング外でも実践してくれてたんですよ。見事、僕ら4歳と5歳の幼児に恐怖心を植え付けた。
この体験はプロレスファンとして自慢です。
足立区に引っ越してから5年。おふくろに勧められて、今はもうないんですが、鶯谷に落合学院という結構有名な進学塾がありまして、そこに難関私立中学受験のために小学4年生の春期講習から通ってました。
勉強は嫌いではなかったんで、頑張れば頑張るほど成績も伸びましたから面白かったですね。
落合学院へ行く途中、日比谷線の入谷駅近くに鬼子母神という有名な神社の前を通るのが大好きで、そこから神社に対する興味が湧きました。
これは少し遡るんですが、お寺で習字を習っていた時期もあって、お線香の煙が立つ中、本堂で字を書くんです。この厳かな体験が僕のお寺と神社が好きというルーツですね。
塾があった鶯谷周辺は、キャバレーや風俗店などがあったりして、猥雑な雰囲気が漂ってました。
そんな環境下、10歳の少年が放課後一人で電車に乗り、小腹が空いたら外食できるくらいのお金を持たされてましたね。
途中、マクドナルドとかロッテリアなどの大手チェーンじゃなくて、下町ならではのバーガーショップで食べたりして。
そういった勉強以外のプラスαの行動も刺激になって、僕にとって塾通いは実に快適でした。
その頃、世の中は空前のプロレスブームです。プロレスに影響されて体を鍛える人が増えましたね。
当時、僕にはやがて地元中学の番長になる友達がいました。彼は決して不良というわけではなく、単純に喧嘩がめっぽう強かった。
腕っぷしだけで番長になった彼の家にはサンドバッグが吊るしてあって、学校から帰るとサンドバッグを殴ったり蹴ったりしてるんです。まだ小学生ですよ。
彼の家に行くと、
「お前もやれよ」
一緒になってやってました。そのうち殴ったり蹴ったりするのが楽しくなって、僕ら兄弟もキックミットを買うんですよね。
家の前で夜な夜なキックとかパンチの練習をしてました。初代タイガーマスクの絶頂期でしたからローリング・ソバットの練習をやったりして。
総合格闘家の朝倉未来・海の朝倉兄弟じゃないけど、その何年も前に僕らはやってるんですよね。
有名進学塾に通いながらも番長と付き合い、イザという時に備える。
プロレスなくして僕の少年時代は語れません。
原田龍二(はらだ・りゅうじ)1970年生まれ。東京都出身。92年ドラマ「キライじゃないぜ」で俳優デビュー。「水戸黄門」「相棒」シリーズなど出演多数。温泉バラエティ「湯一無二」(MX)のほかユーチューブ「ニンゲンTV」ではゴーストハンターとしても活躍中
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