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記事全文を読む→引退10周年記念インタビュー!天龍源一郎はリングを降りても闘い続ける「壮絶宿命」(4)運命というのはあると思う
─今、天龍プロジェクトの大会に車イスでファンの前に出ていますが、そこに思うところはありますか?
天龍 それは今の俺のエネルギー源ですよね。人前に出ていけば「シャキッとしなきゃいけない俺」っていうのが芽生えるし、話してることによって、何かを模索している俺がいますよ。
─引退された時、もしかしたらプロレスとスパッと縁を切ってしまうのではないかとも思いましたが、21年4月から天龍プロジェクトが興行を再開して今日に至っています。
天龍 関わりたくないって気持ちも確かにありましたよ。でも素浪人みたいなレスラーがいっぱいいるのを見て、こいつらはファイトマネーで食う糧を得ているんだろうから、それだったら興行会社を興して、フリーでやっているレスラーを使えば、彼らも潤うということを考え始めたんですよね。で、俺自身も気概を持って日々を過ごせるなっていう気持ちになったんですよ。引退してから何も名乗る肩書はないから。10日後に天プロの試合があるとなれば、そこに向かって一生懸命頑張っていけるレスラーもいるだろうし、その一方で10日後に天プロがあるから頑張ろうと思う天龍源一郎もいるわけだしね。
─そして11月4日には、後楽園ホールで引退10周年記念大会を開催します。レギュラーメンバーに加えて、天龍さんと縁のある越中詩郎、鈴木みのる、諏訪魔、新日本プロレスからザック・セイバーJr.、海野翔太、鷹木信悟など、33人のレスラーが参加する集大成のような大会ですね。
天龍 天プロは、そこら辺のインディーの“なんちゃってプロレス”をやっているレスラーとは違うよという心意気を持っている選手ばかりですね。天プロ独特の猪木さん、力道山関が創ったプロレスで、ファンの皆さんに刺激を与える試合を提供してくれると思ってますよ。プロレスファンに“今まであなたたちが観てきたプロレスと天プロのプロレスはこんなに色濃く違うんだよ”ということが印象に残ってくれれば言うことないですね。
─人生100年時代と言われる今、これからの天龍さんの生き方は?
天龍 60代、70代を見据えて人生設計をしていたジャンボが49歳、三沢(光晴)も40代(46歳)で亡くなってしまって、確かに人には運命というのはあると思うけど‥‥。まき代が「お父さん、お父さん」って起こしに来て「何だよ、お前、何か用事かよ」って言ったら「ここはもうあの世なんだよ」って言われて「ウソーッ!?」って。今が元気だから昨日もそんな冗談を娘に言ってたんだけど、女房に「ここが、あの世なのよ」って言われるまで気づかないほうがいいのかなって思う俺もいます。「日々を過ごしてあの世に行けば、まき代も両親も、馬場さん、ジャンボ、三沢たちもいるよ」って、自分で自分を納得させているのが正直なところですよ。
〈聞き手・小佐野景浩〉
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