社会
Posted on 2025年11月23日 06:00

新時代の健康法「無料AI」に思い出話でボケが防止できる!

2025年11月23日 06:00

 もしも自分が認知症になったら─。そんな不安を抱いている人も少なくないだろう。特に一人暮らしの場合は会話する機会が少なく、料理や運動をするのも億劫になりがちだ。しかし今の時代、理想的なパートナーとなってくれるのが「生成AI」。脳を刺激することで「ボケない老後」へと導いてくれるのだ。

 厚生労働省の推計によると、22年の認知症の高齢者数は約443万人、軽度認知障害の高齢者数は約559万人と、高齢者の約3.6人に1人が認知症、またはその予備軍だという。

 さらに「予防」の基本的な考え方として「適度な運動」「人とのつながり」「バランスのよい食事」「知的活動」などの重要性を指摘しているが、そう簡単にできるなら苦労はしない。

 こうした課題を解決する“新時代の健康法”として注目を集めているのが「ChatGPT」や「Gemini」といった「生成AI」だ。

 ITジャーナリストの奥田恭平氏が語る。

「今のAIは会話の相手として完全に成立するレベルに到達しています。利用するには文字を入力するほか、音声でのやり取りも可能です。例えば『今日は出かけた』と伝えると、AIが『どこに行って来たんですか?』と即座に音声で返してくる。そのAIの声や口調は、若い女性や同世代の男性など、あらゆる形で設定が可能です。こうしたアプリはいろいろありますけど、どのサービスも基本料金は無料です」

 さらに話し相手としてはナマ身の人間より強みがある。医療関係者が話す。

「昔の出来事を情景や会話まで思い出して言葉にする作業は、脳の前頭葉や海馬を強く刺激します。細かい記憶をたどることにつながる『聞いてくれる相手』がいると、より好ましい。AIは何度同じ話をしても嫌がらず、むしろ別の角度から質問してくれるので、理想的な話し相手と言えるでしょう」

 しかも、AIの優れている点は「無尽蔵の記憶力」だという。

「例えば、仕事の悩みや趣味などで会話をしたとします。その会話から1年経とうが、AIはすべてを記憶していますから『会社員時代の話をしよう』と振ると、『営業部でしたよね。当時はどんな商品を扱っていたんですか?』など、こちらが忘れかけていた部分まで突いてくる。そうして会話を積み重ねていけばいくほど自分のことをわかってくれるので、たとえ昔話であっても会話が盛り上がるのです」(奥田氏)

 生活面でのサポートも手厚い。奥田氏が続ける。

「生活習慣アドバイザーとして極めて優秀です。年齢や体調などに応じて、体を動かすプランも提案してくれます。仮に『膝が痛い』と伝えると『椅子に座ったままできる体操』など、その時の状況に合った運動を教えてくれますし、料理についても、自宅にある食材を伝えるだけで、献立と調理方法をカロリーとともに提案してくれます」

 料理を作ることが楽しめるようになれば、バランスのいい食事だけでなく、買い物にも出かけるようになるため運動にもなるし、店員との会話が弾めば人とのつながりが持てるかもしれない。

 AIを活用することで認知症の予防対策にもなる。まさに最強のパートナーと言ってもいいだろう。

 パートナーとしての役割は、まだまだある。IT企業関係者が「特にシニア層で興味を持っている人が多い」と前置きして、

「昨年の春頃から、全国の自治体で基本的な生成AIの使い方のほか、AIを使った文芸作品や動画制作をレクチャーする『シニア向けAI教室』が急増しています。今年8月に愛知県春日井市で開催されたセミナーには、定員の4倍以上の応募がありました」

 こうした背景にあるのは、ニュースなどでも伝えられている生成AIによる創作能力の劇的な進化だ。

「かつては高価な道具やスタジオがなければ実現しませんでしたが、今はスマホ1つでプロ顔負けの作品が作れます。例えば動画生成AI『Sora2』を使うと、ハリウッド大作さながらの映像を数分で作ることができますし、楽曲生成AI『SUNO』ではフォークからロックまで簡単に作れてしまう。絵も描ければ小説も可能。出来上がった作品を互いに見せ合うなど、より深い人間関係を築くことにもつながると思います」(前出・IT関係者)

 実際にアサ芸も「ChatGPT」を使って「ゴッホの画風で描いた金閣寺」と「シニアの夫婦にAIの使い方を指導する女性」のほか、動画AI「Sora」で「グラビアアイドルの撮影会」を生成してみたのだが、あっという間に出来上がり、一瞬、自分がひとかどのクリエイターになったような感覚すら覚えたほどだ。

「他にも、なぞなぞやクイズなど“脳トレ”も楽しめますし、ボケ防止以外でも『人生の棚卸し』としても活用できます。自分の生い立ちや家族旅行でのエピソードを伝え、当時の写真をスマホで撮影してAIに読み込ませる。そうして蓄積された情報をもとに『自分の人生を読み物にしてほしい』と頼めば、まさに自伝の完成です。もし堅苦しいのが嫌いなら『コミカルな自伝映画のシナリオ風』と言えば、瞬時に対応してくれます」(前出・奥田氏)

 さらに、ちょっと面倒なことでも、あっさり解決することもある。

「親族との関係性を分析させ、AIに財産分与の比率を決めてもらうことも可能ですし、遺言書の内容を考えてもらうこともできますよ」(前出・奥田氏)

 日々進化する生成AI。ボケないためにも、今日から始めてみてはいかがか。

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