社会
Posted on 2025年11月27日 06:45

警備員に暴言・違法駐車・民家の壁に放尿・木をゆすって…紅葉イチョウ並木撮影「大迷惑インフルエンサー」やりたい放題に住民が怒髪天!

2025年11月27日 06:45

 紅葉シーズンまっただ中。東京でも各地で黄金色に染まったイチョウ並木の景観が楽しめるようになった。都内でイチョウ並木の名所として知られるのが、港区の明治神宮外苑や六本木けやき坂だが、ここ数日、界隈には「映え」を求めるインフルエンサーたちが殺到。写真を撮るために赤信号での横断、車道中央にまで出る、といった不届きな輩が続出し、警備員が連日、対応に追われている。

 全国紙社会部記者が言う。
「けやき坂では昨年も横断歩道の信号が青に変わるたび、観光客が堂々と車道に出てイルミネーションを撮影する行為が相次ぎました。今年は警備員の数を3倍に増員し、規制線を張って、信号が点滅し始めると横断歩道にいる人々を一斉に誘導するなどの対応にあたっています。それでも警備員に暴言を浴びせたり、従わない者がいるようですが…」

 明治神宮外苑でも、木の保護のために立ち入り禁止ロープが張られている場所に入り込み、撮影する外国人観光客があとを絶たないが、
「樹木医によれば、木の根元周辺がたびたび観光客が踏みつけられることで土壌が硬く締まり、呼吸できず衰弱しているイチョウの木があるそうです。このままでは数年で枯死する、との深刻な診断があり、管理する行政サイドは深刻に受け止めています」(前出・社会部記者)

 都内には名所とされるところのみならず、住宅街にもイチョウがきれいに咲いている場所は多数ある。実はそんな場所でもインフルエンサーらによる、SNSでの「いいね」や金銭的な利益を目的とした、過激な迷惑行為が続出しているのだ。
「無断駐車した挙げ句、敷地内に侵入して撮影したり、目立つために木を揺すって葉を落としたり、さらには公衆トイレがないことで塀の隙間で立ち小便したりと、迷惑行為がエスカレート。周辺住民が頭を抱える地域があります。投稿ひとつで大きな広告収入が得られる彼らとしては、なんとしても話題性のある写真を撮りたいのでしょうが、周辺住民にとっては迷惑以外のなにものでもない。行政の対応にも不満の声が上がっています」(前出・社会部記者)

 樹木の維持管理には多くの税金が投入されるが、迷惑行為への対策は「立て看板のみ」という場当たり的なものが目立つ。迷惑インフルエンサーはもとより、そんな行政に対しても、イチョウ並木周辺で暮らす住民の怒りは収まらないのである。

(灯倫太郎)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/11/25発売
    ■630円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク