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記事全文を読む→【直撃インタビュー】荒井晴彦監督が「いやぁ、イヤラシかった」と漏らした「綾野剛とラブシーン」女優・咲耶の「朝から晩まで3回ずつ」
「あなたは今までどこにいたの? どうして今まで現れなかったの?」
撮影後、荒井晴彦監督にそう言わしめた女優・咲耶(さくや)は「星と月は天の穴」が初ヒロインの映画だ。主演の綾野剛と堂々と渡り合い、ラブシーンを演じている。
吉行淳之介の同名原作を「ずっと映画にしたかった」という荒井監督自身が脚色。吉行を投影した作家(綾野)が過去の離婚経験から女を愛することを恐れながらも、女子大生(咲耶)を求めてしまう。
「星と月は天の穴」で全編にわたって繰り広げられるのは「愛と性」。本格的な映画出演はほぼ初めてだったという咲耶は、それをどう演じたのか。母は広田レオナ、父は吹越満。ついにベールを脱いだ映画界のサラブレッドを、直撃インタビュー!
――映画出演はオーディションで決まったそうですね。
咲耶 私、事務所に「脱げる」と言ってなくて、オーディションの話が来たのが撮影の3カ月前。なかなか役が決まらなかったらしくて、ギリギリだったと思います。それで企画書と準備稿と原作を読んで「受けます」と即答して。事務所はびっくりしたみたいで「え、お父さん、お母さんは大丈夫?」って聞かれました。母は「咲耶がやりたいんだったらやらせればいいんじゃないの」みたいな感じでしたね。
――出ようと思った決め手は…。
咲耶 最近、こういう日本映画、ないですよね。だからこそ、私は出たいと思いました。母が私の体が綺麗だって言ってくれているうちに映画として残ったら、それもまた本望でした。もともと純文学がとても好きで、純文学の登場人物になってみたいという願望がありました。それがまさかこんなに早い段階で、こんなに理想的な形で、実現するかもしれないなんて。もう頑張るしかないと思って心底、嬉しかったです。
(オーディションの)翌日、合格の知らせが届いたんですけど、あとから監督やプロデューサーのお話を聞いたら、本当はその場で決まっていたらしいんです。芝居を見る前から「この子にしようと思った」と。た、私はそのことを知らないので、次の日までドキドキだったんですけど。撮影が終わった後に荒井さんから「あなたは今までどこにいたの? どうして今まで現れなかったの?」って言われたんです。
――それはなんとも光栄な言葉! 1966年に書かれた原作で、映画の舞台は1969年。役作りが難しかったのではないかと思うのですが。
咲耶 役作りとしては、普段からこの時代の音楽をたくさん聴くようにしました。私はディープテクノがすごく好きなので、自分が本来好きな音楽とは違うんですが、毎回役柄に合わせてプレイリストを作るんですね。撮影期間はそればかり聴いています。
あとは、声ですね。脚本のセリフの言い回しや言葉遣いがとても昭和的だと思いました。なので60年代の映画の女優さんの喋り方を色々と見たり、YouTubeで当時の女性の喋り方を研究しました。いちばん参考にしたのは谷崎潤一郎の「卍」(1964年・増村保造監督)の、若尾文子さんの発声の仕方や喋り方です。そのことを母親には言っていなかったんですけど、ちょっと見せたら「あれ、この声さぁ、若尾文子さんの若い頃に似てるね」って言われて「え、なんで分かったの? お母さん、すごい」と思いました。
――実際の撮影での「声」の使い方は?
咲耶 物語が進むに従って、矢添さん(綾野)との関係性が変わっていくんですね。紀子(咲耶)がどんどん強くなっていく。それに合わせて声のトーンや喋り方を変えていきました。こういう喋り方や発声の仕方に関して、荒井さんから何か言われたりはしなかったですね。どうぞお好きに、という感じで(笑)。
演技のことに関しては、綾野さんとお話ししていました。私たちがセリフのやり取りをしている中で、綾野さんから「今の、どうだった? 演じやすかった?」と聞いてくださったりして。綾野さんとのコミュニケーションはかなり大切にしていました。たくさんアドバイスをいただきましたし、リラックスしてやり取りができたと思います。とにかく優しい方でした。
今回、私は映画の撮影がほぼ初めて、キスシーンもラブシーンも初めて、という初めてだらけの中で、センシティブなシーンの撮影にあたって、綾野さんは私を安心させようと、すごく心を配ってくださいました。綾野さんがお相手で、荒井さんが監督で、私はものすごく幸運だったと思います。
――荒井監督は怖いというイメージがあるのですが、実際はいかがでしたか。
咲耶 私の中では「シャイで可愛いおじいちゃん」という感じです。最後の濡れ場の撮影の時に、私が「どうでした? どうでした?」って聞いたら「いやぁ、イヤラシかった。矢添と代わりたくなっちゃったよ」って言ってくださって。だから私も荒井さんに「エロじじい!」って言っちゃいました。
荒井さんの演出の指示は、撮影が進むにつれてどんどん増えましたね。すごく文学的で抽象的な言葉で、指示を出されるんですね。それを聞いて私が「?」となっている時に、綾野さんが分かりやすい言葉で説明してくださるんですよ。「たぶん荒井さんが言いたいことって、こういうことだと思うんだよ」って。その言葉が自分の中にすうっと入ってきて、言われたようにやってみると、綾野さんから「そうそう」と反応がもらえて。
車で牽引しているシーンを撮っている時に「ちょっとお芝居を短くしてください」と言われたことがありました。ほぼ素人みたいな私にとって、それはすごく高度な要求だったんです。そういう時にも綾野さんは「このセリフとこのセリフのあいだに間があるでしょ。ここはこういう意図で喋ってるでしょ、だからここを詰めればいいんだよ」というような、芝居を短くするコツを教えてくださいましたね。
――それでも初めての映画で、初めてのラブシーン。何が大変でしたか。
咲耶 1日で朝から晩まで会話と濡れ場のシーンが3回ずつ、という日があって、ずっと前貼りをしているし、いつ脱いでも大丈夫なように食事も水分もあまり摂らないようにして、お手洗いも控えていました。私と綾野さんは体格差が結構あるので、濡れ場のシーンだとすごく体力を使うんですね。そのせいで低血糖みたいになってしまって、最後の方は集中力が切れちゃったりして。あの日は大変でした。
私は自分がやりたいと思ってやっていることなので、基本的にNGはないんです。カメラの前で裸になることにも抵抗はありません。
――完成した映画をご覧になって、いかがでしたか。
咲耶 それまで小さいモニターでしか見ていなかったので、どういう風になっているのか分かりませんでしたが、初号試写で初めて大きなスクリーンで見た時、自分のフルヌードがスクリーンに映っているのに、不思議と恥ずかしくなかったんですよ。そもそもカメラの前で脱ぐこと自体を恥ずかしいと思ってはいませんが、それを自分が客観的に見るとなれば、やっぱりちょっと恥ずかしさがあると思うじゃないですか。でも全然、そうじゃなかった。
――次回作の予定はありますか。
咲耶 「星と月は天の穴」の前に、母の広田レオナが監督した作品に参加しました。まだ完成していないんですが、それをきっかけに、私は本格的に女優になることを決めたんですね。そこで私の母親役を演じたのが菜葉菜さんで、そのつながりがご縁で「金子文子 何が私をこうさせたか」(2026年公開)にキャスティングしてくださいました。
私はもともと役者になることを両親にずっと反対されていて、「あなたは役者じゃなくて作家になりなさい」と言われていたんです。なぜかというと、中高生の頃、私はすごくひねくれていたので、好き勝手に変な作文ばかり書いていたんです。でもそれを、大人たちは面白がってくれていました。
母と父もそうですし、国語科の先生から「咲耶の作文、先生たちの間で回し読みされてるよ」と言われて「文豪」というあだ名を付けられていたらしいんです。バカにされてるのかなと思ったんですけど、全然そういうトーンではなくて。そのことを母に話したらものすごく面白がってくれて、母が私のプロフィールを作る時に「特技:文豪」って書いたんです。いつか小説やエッセイを書いてみたいですね。
※「星と月は天の穴」(配給:ハピネットファントム・スタジオ)は12月19日から全国ロードショー(公式サイト https://happinet-phantom.com/hoshitsuki_film/)。
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