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記事全文を読む→ホントーク〈池上彰×パトリック・ハーラン〉(1)同じ書籍を2度買う時もある
「ぼくはこんなふうに本を読んできた」
池上彰/1100円・SB新書
本を愛し、本に導かれ、本で人生を切り開いてきたジャーナリストの池上彰氏。その幅広い本とのつきあい方からSF小説との出会い、大学生との読書会、そして人生を変えた1冊まで、芸人のパックンが“知の源泉”をたどる。
パックン まず、池上さんと本の出会い方を教えていただけますか。
池上 週に3、4日は必ず書店に行って、店内をグルグル回って、おもしろそうだと思うものを選んでいます。
パックン そんなに行くんですか!?
池上 そうですね。忙しくても本を読まなきゃいけない環境を作ることが大事です。今、授業をしている東京科学大学(旧東京工業大)の学生と読書会をやっていて、そこで彼らが普段、読みそうにない書籍を見つけて一緒に読みます。
パックン 本好きの池上さんらしいですね。
池上 彼らがどんな反応をするかも楽しいですよ。社会学者の本を取り上げた時「この用語の定義は何ですか。定義がはっきりしないと議論できません」と言う学生もいました。
パックン 理系の学生は、本にも正解を求めるんですね(笑)。
池上 必ず答えがあると思っている学生もいます。だから「世の中に出ると、答えのないことはいくらでもある。そういうものに対して答えを求めるのではなく、問いを立てていくことが大切です」と伝えています。
パックン とても大事なことです。ところで、池上さんは、読んでいて大事だと思った箇所に線を引いたり、付箋を貼ったりしますか?
池上 学生時代はやっていましたが、今はしていませんね。
パックン 執筆している時、引用箇所などは、どうやって見つけるんですか。
池上 基本、家にある本から探しますけど、時間がかかりそうな時は翌日、同じものを書店に買いに行きます。緊急の場合は電子書籍を買ったり。正確に引用できるので便利ですよ。
パックン 同じ本を2度買うこともあるなんて、ありがたいお客様です。やはり家中、本だらけですか?
池上 はい。本棚に入りきらないものは床に積んでいます。でも、単に積んでおくだけでも効果があります。書籍のタイトルを見て「今度はこういうテーマで書けるんじゃないか」というインスピレーションを受けることもありますから。
パックン すばらしい。池上さんは、たくさん本を読まれているから、いろんな物事を解説できますけど、わかりやすく解説する秘訣を教えてほしいです。
池上 伝えたい内容をそのまま伝えると、わかりにくいんですよ。例えば、同じ研究分野の人とは専門用語を使ってもスムーズに会話ができますけど、知らない人には通用しません。だから人に伝える時は「和文和訳」をして話します。
パックン 「和文英訳」じゃなくて?
池上 はい。他のわかりやすい日本語にどう言いかえたらいいかを考えて、相手の知識に合わせて解説するようにしています。
ゲスト:池上彰(いけがみ・あきら)ジャーナリスト。1950年長野県生まれ。慶應義塾大学卒業後、1973年にNHK入局。94年より11年間、「週刊こどもニュース」のお父さん役として活躍。05年にNHKを退社、フリージャーナリストとして多方面で活躍。現在は名城大学教授、東京科学大学特命教授、立教大学客員教授、愛知学院大学特命教授、角川武蔵野ミュージアム館長を務める。
聞き手:パトリック・ハーラン 1970年、アメリカ・コロラド州生まれ。93年、ハーバード大学を卒業後来日。97年、吉田眞とお笑いコンビ「パックンマックン」を結成。NHK「英語でしゃべらナイト」「爆笑オンエアバトル」で一躍人気者に。「報道1930」(BS-TBS)でコメンテーターを務めるなど、報道番組にも多数出演。12年から東京科学大学非常勤講師に就任。
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